トレカには、「そのカードがデッキに入っていると強すぎて対戦にならない」という理由で公式から使用が禁じられるカードがあります。
ポケモンカードゲームにおいては、他のトレカと比べて禁じられているカードの枚数は少ないですが、禁じられる機会が少ないために、規制をかけられる理由がユニークなこともよくあります。
今回はそんなポケカの禁止カードとその歴史を解説していきます!
ポケモンカードの禁止カードとは?
ポケモンカードの禁止カードの歴史
まずはざっくりと禁止カードの歴史をみていきましょう。
2014年~ 【ミラクル・ダイヤモンド】【ミステリアス・パール】【ワンダー・プラチナ】
2015年4月~ 【カクレオン(ポケボディー)】
2015年6月~ 【フラダリの奥の手】
2017年9月~ 【アーケオス(BW2)】【巨大植物の森】
2018年12月~ 【マツブサの隠し玉】
2019年2月~ 【アンノーン(SM8 )「DAMAGE」】
2019年9月~ 【アンノーン(SM8特性)「HAND」】【こわいおねえさん】【ムサシとコジロウ】【リセットスタンプ】
2019年10月~ 【マーシャドー(SM3+など 特性「やぶれかぶれ」)】【フラベベ(SM6 特性「ぬけがけしんか」)】【ムウマージ(SM10)】【レッドカード】【ザクザクピッケル】【しまめぐりのあかし】【ゲーチス】【マチスの作戦】
2021年1月~ 【ヤレユータン(SM5Sなど)】【時のパズル(XY9など)】【オカルトマニア(XY7など)】【シェイミEX(XY6など)】【ミロカロス(XY2など)】【ヤミラミ(BW4)】
2023年10月~ 【回収ネット】
「回収ネット」が禁止カードになった
最近公式より禁止カードに指定された中で話題になったのが「回収ネット」です。
様々なポケモンとのコンボが可能で非常に強力なカードであったため、エクストラレギュレーションにおいて妨げになると判断された結果です。
ポケカのレギュレーションについて
ポケカには、最新のカードを中心に使用範囲を定めた
スタンダードレギュレーション
「BW」シリーズから最新のカードまでで使用範囲を定めている
エクストラレギュレーション
そして2006年に発売された「ポケモンカードゲームDP」シリーズ以降のカードをほぼ全て使用できる
殿堂レギュレーション
が、あります。
それぞれのレギュレーションの禁止カードの効果を紹介していきます。
【ポケカ】スタンダードレギュレーションの禁止カード一覧
「ビクティニV」
本来想定されていたワザ〈V バレット〉〈フレアシュート〉の構成ではなく、〈ひろがるほのお〉〈エネバースト〉とミスプリントされているため、使用が禁止。
【ポケカ】エクストラレギュレーションの禁止カード一覧
アーケオス
拡張パック『レッドコレクション』に収録されたカードで、特性〈げんしのちから〉を持っている。「マツブサの隠し玉」とのコンボで先行2ターン目で進化をロックできる。
回収ネット
拡張パック『反逆クラッシュ』などに収録されたカード。「ポケモンV・GX」以外のポケモンを1匹手札に戻すことができる。禁止理由としては、「テツノブジンex」などexpポケモンとの特性が関係していることが要因とされている。
アンノーン(SM8)「DAMAGE」
拡張パック『超爆インパクト』に収録されたカード。660ダメージを受けていると特殊勝利できる。最速2ターンで勝利が確定するコンボを持つことが禁止カードになった要因と考えられる。
アンノーン(SM8 )「HAND」
拡張パック『超爆インパクト』に収録されたカード。手札が35枚になると特殊勝利できる。この特性を利用し、特殊勝利を狙ったデッキ構成が増えたため禁止となった。
シェイミEX
拡張パック「エメラルドブレイク」に収録されたカード。手札からベンチに出した時に、自分の手札が6枚になるように山札からドローする効果を持つ。回収ネットとのコンボでで大量ドローすることができるため禁止されている。
フラベベ
拡張パック「禁断の光」に収録されたカード。フラエッテ(特性「はなつみ」)への進化で相手の手札をデッキに戻せる。
マーシャドー(SM3+など 特性「やぶれかぶれ」)
強化拡張パック「ひかる伝説」などに収録されたカード。相手への手札干渉ができたため、あらゆるデッキに採用されていた。
ミロカロス(XY2など)
拡張パック「ワイルドブレイズ」に収録されたカード。「アオギリの切り札」と組み合わせ、後攻1ターン目で基本エネルギーを3枚加速できた。
ムウマージ(SM10)
拡張パック「ダブルブレイズ」に収録されたカード。「リセットスタンプ」とのコンボで相手の手札を操作できた。この効果によるプレイングの幅の制限が著しかったため禁止カードとされている。
ヤミラミ(BW4)
拡張パック「ダークラッシュ」に収録されたカード。妨害カードを何度も再利用し、相手の山札切れを狙える。このループ性の影響力が大きく、禁止カードとされている。
ヤレユータン(SM5Sなど)
拡張パック「ウルトラサン」に収録されたカード。妨害カードを何度も再利用し、相手の山札切れを狙える。このループ性の影響力が大きく、禁止カードとされている。
ザクザクピッケル
拡張パック「ダブルブレイズ」に収録されたカード。相手がドローするカードを選べた。手札干渉カードと組み合わせることで、手札ロックできた。
しまめぐりのあかし
拡張パック「オルタージェネシス」に収録されたカード。ジラーチEX(特性「ほしのみちびき」)とのコンボが強力。相手の手札を0枚にできるキーカードだった。
時のパズル
強化拡張パック「ジージーエンド」などに収録されたカード。拡張パック「破天の怒り」に収録されたカード。相手への妨害カードを再利用し、相手の山札切れを狙える。
リセットスタンプ
強化拡張パック「ジージーエンド」などに収録されたカード。ムウマージ(特性「ふしぎなことづけ」)とのコンボで相手の手札を操作できた。
レッドカード
拡張パック「コレクションY」に収録されたカード。1ターン目から相手への手札干渉ができる。
巨大植物の森
拡張パック「バンデットリング」などに収録されているカード。ダーテング(特性「きょだいなうちわ」)と組み合わせることで、先行1ターンで勝利できた。
オカルトマニア
拡張パック「バンデットリング」に収録されているカード。相手の特性をロックできる。シンプルながらも絶大な影響を持つ効果のため、禁止カードに指定されている。
ゲーチス
拡張パック「ラセンフォース」などに収録されたカード。「相手の手札を見てグッズをすべて山札に戻す。戻したカードの枚数分山札を引く」効果を持つ。初手から相手を妨害するカードで、相手の戦術を崩壊させられる力がある。
こわいおねえさん
拡張パック「破天の怒り」に収録されているカード。相手の手札を見ることができ、グッズを全て山札に戻せる。状況を問わず確実な効果を狙えるため、かなりの影響力があるカード。
フラダリの奥の手
拡張パック「ファントムゲート」に収録されたカード。グッズなどを使いまわせるため、枚数制限カードが意味をなさない状態となった。
マチスの作戦
強化拡張パック「ナイトユニゾン」に収録されているカード。相手の手札を0枚にできるキーカードだった。「ザクザクピッケル」と合わせることで、手札ロックとなる。
マツブサの隠し玉
拡張パック「ガイアボルケーノ」に収録されているカード。「アーケオス(BW2)」とのコンボで先行2ターン目で進化をロックできる。
ムサシとコジロウ
強化拡張パック「スカイレジェンド」に収録されているカード。「リセットスタンプ」などとコンボすることで、相手の手札を0枚にできた。
【ポケカ】殿堂入りレギュレーションの禁止カード一覧
カクレオン
拡張パック「時の果ての絆」に収録されたカード。ゼルネアス(技「レインボーフォース」)のダメージを280まで上げることができた。
ミラクル・ダイヤモンド
「バトルロード サマー★2007」「バトルロード サマー★2008」という大会で入賞した人のみが配布されたカード。サイドにいってしまったカードを救出する強力なカードなうえ、希少であったため禁止カードに指定された。
ミステリアス・パール
「バトルロード スプリング★2007」の入賞者と「ウィンターチャレンジ」チャレンジアリーナ優秀賞に配布されたカード。「ミラクル・ダイヤモンド」のポケモン版で、サイドにいってしまったポケモンを手札に加えることが可能。こちらも希少性が高すぎるため禁止カードに指定された。
ワンダー・プラチナ
ポケモンWCS日本代表決定戦の入賞者だけがもらえたカード。上記2種よりは効果は使いづらさが残るが、同じく希少性が非常に高いため禁止カードに指定された。
フラダリの奥の手
「フラダリの奥の手」は唯一、エクストラレギュレーションと殿堂レギュレーションの両方で禁止されている。
グッズなどを使いまわせるため、枚数制限カードが意味をなさない状態となった。
まとめ
各レギュレーションの禁止カードを把握することで、大会に出場する際のミスを減らすことができます。
忘れてしまったときは、またこの記事を参考にしてください。