ポケモンカードにはポケモンごとのダメージや効果があり複雑です。
そのため、バトルでのルールをあらかじめ知っておく必要があります。
そこで、この記事ではポケモンカードのダメージ計算やワザ効果処理にお伝えします。
ポケモンカードのダメージ計算とワザ効果処理の順番
バトルでワザを使ったときの効果には決まった順番があり、以下のようになっています。
➀ワザの宣言
➁ワザを使うポケモンの状態の確認
➂ワザを与える前の効果処理
④ダメージ計算
⑤ダメージ以外の効果
⑥相手ポケモンからダメージを受けたときにはたらく効果
➆きぜつの確認
では、それぞれ順番に見ていきます。
➀ワザの宣言
まずは、バトルポケモンが使うワザが決まったら相手プレイヤーに伝えます。
1.ワザを使うポケモンがワザを使えない状態の場合は、全てのワザ(指定のワザ)を宣言することができません。そのため、相手プレイヤーにワザを使わずに自分のターンを終了することを伝えます。
2.ワザを使用するポケモンが「ねむり」か「マヒ」の特殊状態の場合は、ワザを宣言することはできません。そのため、相手プレイヤーにワザを使わずに自分のターンを終了することを伝えます。
➁ワザを使うポケモンの状態の確認
続いて、ワザを使うポケモンの状態確認が必要です。状態確認は以下の順番で行います。
- ワザを使うポケモンが「相手はコインを1回投げる。ウラならそのワザは失敗」「コインを1回投げウラなら、このワザは失敗」などの効果を受けている場合、コインを投げてワザが失敗するかを判定します。
オモテ→ワザが成功
ウラ→ワザが失敗
- ワザを使うポケモンが「こんらん」の特殊状態の場合、コインを投げてワザが成功するかを判定します。
オモテ→ワザが成功
ウラ→ワザが失敗。ワザは使ったことになりません。ワザを使おうとしたポケモンにダメカンを3個のせて自分のターンが終わります。
※コインがウラ向きになってワザが失敗しても、ワザを使用したことになりません。そのため、仮にグッズの「げんきのハチマキ」をつけていても、相手ポケモンにダメージを与えることはできません。
➂ワザを与える前の効果処理
ワザの説明文の前に「ダメージを与える前に」と言う文が書いている場合、その効果を使用します。
例えば「らいめいげり」の場合、「相手のバトルポケモンについている特殊エネルギーを1個選び、トラッシュする。」効果を使用します。
④ダメージ計算
ダメージ計算の順番は以下のようになります。
ワザのダメージ計算
→ダメージを与えるポケモンが受けている効果
→弱点の計算
→抵抗力の計算
→ダメージを受けるポケモンが受けている効果
→最終的なダメージ
ワザのダメージ計算
1.ワザの右側に書いてある「20」「30」などの数字が、基本的なワザのダメージとなります。
2.もし、ワザのダメージの数字に「+」「×」「−」がついていると、そのワザの説明文に従ってワザのダメージの変更が必要です。
そして、ワザのダメージ計算をして「0」またはマイナスになった場合、その時点でダメージ計算を終了します。
ダメージを与えるポケモンが受けている効果
1.ダメージを与えるポケモンが「相手のバトルポケモンに与えるダメージは+10される」などのダメージを変更する効果を受けている場合、【ワザのダメージ計算】のダメージに反映して処理します。
2.「このワザを受けたポケモンが使うワザのダメージは-20される」などの効果処理でダメージの計算が「0」またはマイナスになった場合、その時点でダメージ計算を終了します。
弱点の計算
例えば、
ダメージを受けるポケモンの弱点が「炎マーク×2」となっていた場合、ダメージを与えるポケモンが炎タイプの場合だと、上記で計算したダメージの2倍の効果を与えることができます。
つまり、
ダメージを受けるポケモンの弱点→「炎マーク×2」
ダメージを与えるポケモン→炎タイプで上記で計算したダメージが20の場合、40のダメージを与えることができます。
抵抗力の計算
例えば、
ダメージを受けるポケモンの抵抗力が「炎マーク-20」となっていた場合、ダメージを与えるポケモンが草タイプの場合だと、上記で計算したダメージから-30の効果に減らすことができます。
つまり、
ダメージを受けるポケモンの弱点→「草マーク-30」
ダメージを与えるポケモン→草タイプで上記で計算したダメージが40の場合、10のダメージに抑えることができます。
また、ダメージの計算が「0」またはマイナスになった場合、その時点でダメージ計算を終了します。
ダメージを受けるポケモンが受けている効果
ダメージを受けるポケモンが「相手のポケモンから受けるワザのダメージは-20される」などのダメージを変更する効果を受けている場合、【弱点・抵抗力】を計算したダメージに影響します。
「相手のポケモンから受けるワザのダメージは-20される」などの効果処理でダメージの計算が「0」またはマイナスになった場合、その時点でダメージ計算を終了します。
最終的なダメージ
ここまでの計算で最終的なダメージが決まったら、ダメージを受けるポケモンにダメカンを載せます。
ダメージを受けるポケモンがワザのダメージを受けない状態の場合は、最終的なダメージ計算をしないで終了します。
⑤ダメージ以外の効果
ワザの説明文に書かれた、ダメージ以外のワザの効果をここで処理します。
例えば「しゃくねつのはしら」の場合、「相手のバトルポケモンをやけどにする」なので、ダメージを与えてからやけど状態にするということです。
⑥相手ポケモンからダメージを受けたときにはたらく効果
相手のバトルポケモンに「ダメージを受けたときにはたらく効果」がある場合、それに従います。
➆きぜつの確認
ダメージやワザの効果を受けてHPがなくなったポケモンは、このタイミングで「きぜつ」します。
そして、きぜつ処理を行います。
きぜつ処理の方法
きぜつを確認するタイミング
・ワザの効果処理終了後
・ポケモンチェック処理終了後
・ポケモンのHPがなくなった時
【きぜつ処理の方法】
- 「きぜつ」を確認後、「きぜつ」時に働く効果があれば発動します。
- 残りのHPがなくなり「きぜつ」したポケモンをついているカードと供にトラッシュします。
- お互い「きぜつ」したポケモンの数のサイドカードを取ります。
- 相手プレイヤーが次のバトルポケモンを出します。ポケモンが同時に「きぜつ」してしまった場合、次のターンを迎えるプレイヤーがバトルポケモンを出します。もし、バトルポケモンがトラッシュしていない場合は、次の5番に進みます。
- 自分のバトルポケモンを出します。こちらもバトルポケモンがトラッシュされていなければ、そのままゲームを再開します。
ポケモンカードのダメージ計算とワザ効果処理の例題
ここでは、ポケモンカードのダメージ計算とワザ効果処理の例題をいくつか見ていきます。
例題➀
「マグマッグ」が「あぶりやき」というワザを使用しました。この時、相手のポケモンが「やけど」状態の場合、ダメージはどれだけ与えることができる?
A. 50ダメージ(10+40=50)
例題➁
「シンボラー」が「サイコダメージ」というワザを使用しました。この時、残りHPが200のポケモンだった場合、残りHPはいくつになる?※相手ポケモンにはダメカンが3つ載っているとする
30+30(ダメカン3つ×10ダメージ)=60
A. 200-60=140
例題➂
ダメージを与えるポケモン「メタグロスV」が「バレットパンチ」というワザを使用
ダメージを与えられるポケモン「かがやくサーナイト」
この時に受けるダメージはいくつになる? ※この時、2回投げられたコインは両方ともオモテが出た
➀「メタグロスV」の「バレットパンチ」の基本ダメージ20
➁効果で投げた2回のコインが2回ともオモテ→2×20=40
➂60 (①+➁)×2 (弱点が鋼ポケモン)=120
④120-20 (相手のVポケモンからのダメージが-20)=100
A. 100
まとめ
本記事では、ポケモンカードのダメージ計算やワザ効果処理について詳しく解説しました。
➀ワザの宣言
➁ワザを使うポケモンの状態の確認
➂ワザを与える前の効果処理
④ダメージ計算
⑤ダメージ以外の効果
⑥相手ポケモンからダメージを受けたときにはたらく効果
➆きぜつの確認
詳細は本文で解説しているので、ポケモンカードのダメージ計算やワザ効果処理について知りたい方は参考にしてください。