ポケモンカードでバトルするうえで、「特性(とくせい)」について理解しておく必要があります。特性はポケモンごとに効果が異なり、上手に使いこなすことで有利なバトルが可能です。
そこで、ポケモンの特性についてや、最強特性、強い特性のポケモンをランキングで紹介します。
ポケモンカードの「特性」とは?
ポケモンカードにおいての特性(とくせい)とは、各ポケモンの「ワザとは異なる効果」を指します。特性の効果は、自身のワザのダメージを上げる、相手から受けるダメージを減らす、山札からカードを引ける、エネルギーがつくなど、種類は豊富です。
特性の使用順序
特性の使用順序は、2つに分類されます。
ひとつ目は、ポケモンカードプレイヤーが自分で宣言したうえで、効果を発動させるものです。ふたつ目は、特性を持つポケモンをバトルに出すことで、自動で効果が発動するものです。
一般的に、特性を使用しても番が終わりません。ただし、説明文に「番が終わる」と記載されている場合は、番が終わります。
特性の使用回数
特性の使用回数も2パターンに分かれます。
「自分の番に1回使える」と記載があるもの
ポケモンカードに「自分の番で1回使える」と書かれている場合は、基本的に該当の特性を持っているポケモン1体につき1度利用できるという意味です。
例えば、ベンチとバトル場に同様の特性を持ったポケモンが3体いる場合には、3度特性を使用できます。ただし、同じ特性は何度も使用できないと書かれているときは、1度しか使用できません。
「自分の番に何回でも使える」と記載があるもの
基本的に「自分の番に何回でも使用できる」と書かれている場合は、ポケモン1体で何度でも該当の特性を使用できます。
自動で効果が発動する特性
特性には自動的に効果が発動するものがありますが、効果が重複するものと重複しないものに分かれます。
例えば、「該当の特性をもったポケモンが何匹でも重ならない」と書かれている場合は、重複しません。そのほかのものは、特性を発動する条件をクリアしたポケモンの数だけ重複します。
VSTARパワー特性
VSTARパワーで「特性」を持ったポケモンのパワーを使用した際にも、一般的な特性と同じです。
基本的には、特性を使用した際に自分の番は終わりません。ただし、「自分の番が終わる」と書かれているものについては、番が終了します。
ポケモンで最強の特性3選
ポケモンカードの特性は、防御や攻撃の特徴であり大切なポイントです。特性が強いポケモンであれば特性のみで戦えるほど強い場合が多く、防御を高める特性で相手の戦略を覆すこともできます。ポケモンの特性が強ければ、バトルで大きな役割を果たしてくれるでしょう。
ここでは、最強の特性を3つ紹介します。
アタッカーとしての価値を上げる特性
物理ワザの攻撃力が倍になる「ヨガパワー」「ちからもち」や、一定のワザを強くする「テクニシャン」といった特性は、アタッカーとして価値を向上させる大切な特性です。
一定の条件をクリアしなければならず、ワザの一部のみしか威力が高くならない場合もあります。
しかし、威力が高いワザを連続で出す、先制ワザを使えるなどの魅力が大きいため、アタッカーにとって非常に大切な役割を果たすでしょう。
威力を上げるのみだけではなく、特性を気にせず攻撃可能な「かたやぶり」や、サブウェポンもタイプの一致で撃てる「へんげんじざい」についても強いです。
相手の戦術や効果を防ぐ特性
相手の攻撃を封じるような特性も強いです。例えば、相手の積みを無視する「てんねん」や、威嚇といった攻撃に対して攻撃力が高まる「まけんき」、変化ワザを無効にして跳ね返す「マジックミラー」「おうごんのからだ」などが挙げられます。
また、ブリガロンをはじめとしたポケモンが持っている「ぼうだん(相手が使用したロックブラストなどの弾のワザを無効にする)」は弾系のワザを使用する相手に対し、バトルに有利な体勢を作りやすいです。バトルの状況によって活用できるか、活用できないかの差が大きいといえます。
天気を変える特性
「はれ」「あめ」「ゆき(八世代以前はあられ)」「すなあらし」のいずれかを発生させます。天候を変化させることでワザの力を高めたり、能力を上げたりします。
場に出した際に天候を変化させることでパーティ構築に大きく影響する特性は、コンセプトがあるパーティを作る際には大切です。
ポケモンの強い特性ランキング
特性が強いポケモンは、いずれもバトルを大きく変化させるほどの強さがあります。例えば、素早さに関係なく補助ワザを使用することで相手の戦法を崩し、自分のペースでバトルする特性や、積みエースの戦略自体をつぶすなどです。
ほかにも、タイプを変えて相手のダメージ計算を崩すこともできるため、強い特性を持つポケモンはパーティ構築で重要な役割を果たします。ここでは、特性が強いポケモンをランキングで紹介します。
いたずらごころ
いたずらごころは、変化ワザの優先度が高くなり、変化ワザを悪タイプによって無効にされます。
スピードを重視しなくても補助ワザを使用でき、先に「ちょうはつ」を使用して相手の先制ワザを封じることができるのが特徴です。
おすすめのポケモンは次の5種類です。
- オーロンゲ
- ヤミカラス
- ヤミラミ
- タギングル
- クレッフィ
てんねん
てんねんは、相手のランク補正を無視できる効果があります。-
さらに、相手の積みワザは無効化され、突破が困難な状況にできることも特徴です。そのため、自分だけが積み、有利にバトルができるでしょう。
おすすめのポケモンは次の3種類です。
- ヘイラッシャ
- ラウドボーン
- ドオー
へんげんじざい
へんげんじざいは、ワザを出す直前で該当のワザのタイプになります。1回場に出るたびに1回まで発動が可能です。
さらに、サブウェポンのワザもタイプ一致で使用でき、テラスタルがなくてもタイプを変えることができます。
おすすめのポケモンは「マスカーニャ」です。
テクニシャン
テクニシャンは、威力60以下のワザの威力を1.5倍にする特性です。連続ワザや、先制ワザを高い威力で撃てます。
おすすめのポケモンは次の3種類です。
- ハッサム
- キノガッサ
- イッカネズミ
まけんき
まけんきは、相手ポケモンによって能力を低下させられた際に、自分の攻撃を2段階上げます。
「いかく」の使用の牽制に役立つほか、ダブルバトルで活用できるでしょう。
おすすめのポケモンは次の4種類です。
- コノヨザル
- ドドゲザン
- ウォーグル
- ナゲツケサル
かたやぶり
かたやぶりは、相手のポケモンの特性から受ける影響を無視し、自分が攻撃できます。
「ふゆう」「ばけのかわ」「がんじょう」の影響を無視し、「ふゆう」で弱点を消した鋼テラスタイプへの対策が可能です。さらに、ミミッキュは一撃で倒せるため、強い特性だといえるでしょう。
おすすめのポケモンは、次の4種類です。
- オノノクス
- デカヌチャン
- ミガルーサ
- ルチャブル
がんじょう
がんじょうは、HPが満タンのタイミングであればどのような攻撃でも1だけ耐えられます。
一撃で瀕死になるような必殺ワザでも無効になることが特徴です。1回は必ず耐えられるため、先発の補助に適しています。
おすすめのポケモンは次の3種類です。
- ジバコイル
- キョジオーン
- フォレトス
じしんかじょう
じしんかじょうは、攻撃ワザで相手のポケモンを倒した際に、自分の攻撃を1段階上げられます。1回でも相手を倒せば、止まらないアタッカーになるため積みエースに適した特性です。
おすすめのポケモンは次の3種類です。
- ボーマンダ
- ウェーニバル
- ワルビアル
マジックミラー
マジックミラーは、常時マジックコート状態となり、変化ワザを跳ね返します。
変化ワザを使用したバトルで、相手の戦法を大きく制限できます。相手の妨害に影響されず、変化ワザを使用しやすいでしょう。
おすすめのポケモンは、次の2種類です。
- エーフィ
- ブリムオン
いかく
いかくは、場に出た際に相手のポケモンの攻撃を1段階下げます。
ただし、次のポケモンには無効です。
- きもったま
- せいしんりょく
- どんかん
- マイペース
場に出るだけで攻撃を低下させられ、ダブルバトルなど対象が多い際には活用できます。効かない特性が増えている点には注意しましょう。
おすすめのポケモンは次の3種類です。
- ボーマンダ
- ギャラドス
- ウインディ
すりぬけ
すりぬけは、壁系のワザ、身代わりを無視して攻撃ができます。
身代わりや壁貼り戦法はシングルに多いですが、攻撃を無視できることがメリットです。
おすすめのポケモンは次の3種類です。
- ドラパルト
- アノホラグサ
- ミカルゲ
ムラっけ
ムラっけは、ターン終了の際に、いずれかのステータスが1段階下がり、いずれかのステータスが2段階上がります。「みがわり」「まもる」で時間を稼ぎ、能力向上を狙えます。
おすすめのポケモンは次の2種類です。
- スコヴィラン
- オニゴーリ
しぜんかいふく
しぜんかいふくは、交代した際に自分の状態異常を回復できる特性です。
シングルでは交代が多いですが、状態異常による機能停止しにくいことがメリットです。さらに、受けポケモンとは相性が良いでしょう。
おすすめのポケモンは次の3種類です。
- パーモット
- ラッキー
- チルタリス
さいせいりょく
さいせいりょくは、交代した際にHPが最大の3分の1回復します。
交代した際にHPを回復できるため、長期戦で有用です。また、サイクル戦との相性も良いでしょう。
おすすめのポケモンは次の3種類です。
- モトトカゲ
- モロバレル
ふゆう
ふゆうは、地面から浮く状態となる地面ワザ、「まきびし」などを無効にします。鋼・電気テラスタイプとセットで弱点を1つ減らすことが可能です。
おすすめのポケモンは次の6種類です。
- サザンドラ
- ウォッシュロトム
- ヒートロトム
- フロストロトム
- シビルドン
- ムウマージ
そのポケモンのみが使える専用特性
特定のポケモンだけが使用できる専用特性と呼ばれるものもあります。ここでは、専用特性について紹介します。
おうごんのからだ
おうごんのからだはサーフゴーの特性であり、変化ワザをすべて無効できることが特徴です。
受けポケモンや状態異常の際に有用で、「わるだくみ」の能力上昇は消されにくいため、非常に強いポケモンとして利用されています。
しかし、かたやぶり・きんしのちからの特性無視により変化ワザを受ける点を理解しておきましょう。
ばけのかわ
ばけのかわは、攻撃をされても1度だけ無効にし、第8世代からの攻撃はHPが最大値の1/8減少します。どれほど威力の強い攻撃でも1度は無効にできることから、「つるぎのまい」を積み突破力を上昇させたり、「トリックルーム」を始動する際に使用したりできます。
なお、「かたやぶり」ではワザを受けるため、デカヌチャンやオノノクスには注意が必要です。
マルチスケイル
マルチスケイルはカイリューの夢特性で、HPが満タンの際に1度だけ受けるダメージを半分にします。
4倍弱点の氷ワザにも基本的に耐えられるため、耐えている間に「りゅうのまい」を利用して突破力を上昇させ、「しんそく」で全抜きが可能です。
ただし、「ステルスロック」には弱く、「かたやぶり」は無視できるため、積まれているオノノクスへの対策は困難でしょう。
「ヨガパワー」「ちからもち」
チャーレムの「ヨガパワー」とマリルリの「ちからもち」は、物理ワザの威力を倍にすることが可能です。
努力値の効果も入れて攻撃力は実質2倍になるため、攻撃種族値が低いものをカバーして非常に強力な火力を出せます。
特性に依存したバトルになるため「スキルスワップ」は弱点ですが、チャーレムとマリルリの強さを支えられることはメリットです。
どくげしょう
キラフロルの「どくげしょう」は、物理ワザを受けた際に「どくびし」を発動します。
キラフロルそのものが「ステルスロック」、壁ワザや自己退場ワザの習得が可能なため、先発のサポートに有用です。相手が受けポケモンを出す際に牽制できるでしょう。
きよめのしお
キョジオーンの「きよめのしお」は、状態異常を無効にするほか、ゴーストタイプのワザは半減させることが可能です。
耐性を増やすほか、受けポケモンの天敵である「どくどく」は効かないため、キョジオーンの耐久性をサポートする大切な特性だといえます。
さらに、「ゴースト」にテラスタルすると、弱点は実質悪のみになるという点も魅力です。
まとめ
ここまで、ポケモンカードの特性について解説しました。
特性は、ワザとは異なる効果のことで、プレイヤーが発動するものと自動的に発動するものの2つに分かれます。
特性は使用しても自分の番が終わらないのも特徴の1つです。(カードに 番が終わると記載されている場合は自分の番が終わります)