ポケモンカードゲームには、「特殊状態」というルールが存在します。特殊状態はプレイ中の状態異常と同し意味で、相手のワザや能力の効果によってバトルポケモンが陥るステータスのことです。特殊ステータスは「ねむり」「どく」「やけど」「まひ」「こんらん」の5種類あります。今回は特殊状態のひとつ、「ねむり」で逃げる・特性を使えるのか、ルールや効果を詳しく解説します。
ポケモンカード「ねむり」のルールや効果
ポケモンカードで「ねむり」状態になっているポケモンは回復するまでワザを使ったり、「逃げる」ことができません。
ポケモンが「ねむり」状態になった場合は、ポケモンカードを横向きにし、ポケモンチェックごとにコイントスをします。コインを投げて、表が出たら「ねむり」状態から回復し、裏が出れば「ねむり」状態が続くルールです。
「ねむり」を使うメリットは時間を稼げることであり、手札に強いカードがない場合に相手の攻撃をストップできます。
なお、「ねむり」は特殊状態のなかでは気にする必要のない状態異常といえるでしょう。ダメージも入らず、コイントスで復活することもあるため、特別な対策は必要ありません。
「ねむり」の治し方・回復方法
「ねむり」を治す方法はいくつかあります。
回復しないとワザを使ったり逃げたりできないため、相手は時間稼ぎをする可能性が高いです。ダメージは受けませんが、なるべく早く回復したいところです。ここでは、「ねむり」の治し方、回復方法を紹介します。
コイントスでオモテを出す
コイントスを行い、表が出たら「ねむり」から復活します。
「ねむり」はポケモンチェックのたびに治すことができるため、他の特殊ステータスに比べて治しやすい状態異常です。
放っておいてもダメージを受けることはないですが、ワザが使えなかったり逃げられなかったりするのがデメリットでしょう。
バトル場からベンチに移動する
ポケモンのいれかえのグッズやサポート、ポケモンの特性でバトル場を離れ、ベンチに入れば「ねむり」を治せます。
なお、「ねむり」以外の特殊状態も、ベンチに入れば治るルールです。
ポケモンを進化させる
ねむっているポケモンを進化させると、「ねむり」は治ります。進化させると、すべての状態異常が消えるルールです。
トレーナーズカードを使う
トレーナーズカードのなかで特殊状態を治せるものを使うと、バトル場にいてもねむりから回復します。
特殊状態を治すトレーナーズカードには、以下のものがあります。
- なんでもなおし
- ふっかつそう
- ポケモンセンターのお姉さん(サポート)
また、特殊状態を治すと同時にカードを1枚引けることもメリットです。なお、ねむりのみを治すトレーナーズカードはありません。
「特殊エネルギー」を使う
「アロマなおねえさん」の特殊エネルギー「セラピーエネルギー」の効果により、このカードを装備しているポケモンは、ねむり・まひ・こんらん状態になりません。また、かかったねむり・まひ・こんらん状態から回復します。
このエネルギーを装備していれば、そもそもポケモンはねむらされず、ねむらされても回復できるのです。
また、無色単体エネルギーとしても機能するため、無色タイプを主体としたデッキでの使用をおすすめします。
「ねむり」は他の状態異常と重複する?
「ねむり」は、「やけど」「どく」と重複します。
「こんらん」「マヒ」とは重複しないため、新たに付与された特殊状態は上書きされます。
例えば、ねむりやどく状態にあるポケモンにこんらんワザを当てると、「こんらん」「どく」状態になります。
ねむり状態で「逃げる」「特性」を使える?
ねむり状態のポケモンは逃げることができません。ねむっているため、逃げることも攻撃もできないというイメージです。
なお、「ねむり」だけではなく「まひ」の特殊状態も、「逃げる」ことができません。「やけど」「どく」「こんらん」は逃げることができます。
また、トレーナーズカードコレクションに「エスケープボード」というカードがあります。エスケープボードを装備しているポケモンは、脱出に必要なエネルギーが1少なくなり、ねむりやマヒでも逃げることが可能です。
「ねむり」のダメージを与えるおすすめポケモンカード
「ねむり」というと、超ポケモンや無色(ノーマル)のポケモンが多いイメージです。ここでは、特におすすめの「ねむり」カードを紹介します。
ダークライ
能力「ナイトメアスター」で闇のエネルギーを加速できるため、強いカードです。
キーとなるねむりワザ「アビススリープ」は、4つの闇エネルギーでアタック力120。しかも、コインの表が2回出ないとねむりから回復できないワザです。
キュウコン
「ゆれるほのお」はエネルギー3消費で、90ダメージ+ねむり状態を与えます。
ターン目までに相手がねむりから復活しなかった場合、「30 + 90=120ダメージ」を与えられるため強いカードです。
まどろみの森
ポケモンのカードではないものの、ねむりデッキには絶対に入れておきたいスタジアムです。
各プレイヤーはコインを2回めくってスリープをかけ、すべての表が出ないと回復しません。コインを2回裏返す確率は、1回だけ裏返す確率よりはるかに低いため、「ねむり」からの復帰は難しいでしょう。
結果「にげる」も使えなくなるため、回復するか、トレーナーズカードでポケモンを逃がさない限り動けない状態が続きます。
スリーパー
スリーパーは進化時に相手の行動ポケモンをねむり状態にする能力を持っています。そのため、他の行動ポケモンで相手を動けなくしつつダメージを与えることができます。
パラセクト
パラセクトは、進化の際に相手を「ねむり」と「どく」状態にできますが、自分の行動中のポケモンにも影響があるのが難点です。
ねむり状態でも行動可能なポケモンやアイテムを使うか、スイッチカードがあるときに使いましょう。
フシギバナ
フシギバナは進化が2段階になるため場に出すのが難しいです。しかし、毎ターンコインをめくり、「ボスの命令」の効果に加えて、表で「どく」+「ねむり」を与えることができる強力なカードです。
チルタリス
チルタリスのワザ「じゅくすいソング」は相手の行動中のポケモンをねむり状態にし、ポケモンチェック時のコイントスの回数を2回に増やします。そのため、コインをすべて表で出さなければ回復できません。
つまり、回復する確率は25%に下がります。
カビゴン
カビゴンのワザ「どっすんグースカ」で、自分がねむり状態になってしまいます。チルタリスと同じく、コイントスがすべて表でないと復活できません。180ダメージを与えられるため強力なワザですが、デメリットも大きいです。
「ねむり」と相性の良いおすすめポケモンカード
「ねむり」と合わせることで、より強くなるポケモンカードもあります。ここでは、2枚のカードを紹介します。
ルージュラex
ルージュラexは、相手のポケモンがねむり状態の場合、該当のポケモンを気絶させる「ズッキュンキッス」というワザを使うことができます。
「フシギバナ」や「スリーパー」など、能力で「ねむり」を付与できるポケモンと組み合わせて使いましょう。
ヒスイマルマインV&からくりアーム
ヒスイマルマインV は、エネルギーがなくても、そのポケモンが特殊状態になっている数×100ダメージを与えるワザ「かんしゃくボム」を使うことができます。
パラセクトで両方のポケモンを「どく」「ねむり」にすると、200ダメージを与えることが可能です。
ねむり状態だと行動できないため、アイテム「からくりアーム」を装備しましょう。
ポケモンカードの状態異常の種類
ポケモンカードゲームのルールには、「特殊状態」があります。これは異常な状態のことで、ポケモンカードには5つの特殊条件があります。
- ねむり
- どく
- こんらん
- やけど
- マヒ
ポケモンのゲームをプレイしたことがある人なら、すぐに思い出せるはずです。
まとめ
ポケモンカードの世界では、このような特殊な状態異常のルールをすべて覚えておかなければなりません。「ねむり」以外の特殊状態のルールや効果も覚えて、ポケモンカードバトルを楽しみましょう。