こんにちは!Pです。
テラスタルフェスex環境、楽しんでいますでしょうか?
環境に強く影響を与える新規カードの登場で、競技ポケカはますます盛り上がっていることと思います!
そしてレギュレーションFのスタン落ちまで、いよいよ残すところ1ヶ月あまりとなりました。
※正式なアナウンスはまだされておりませんが、例年通りなら12/21、22開催のチャンピオンズリーグ2025大阪の動画配信内で発表されると思われます。(もし違ったらスミマセン!)
今回はスタン落ちに関しての軽い解説と、レギュレーション変更が環境にどういう影響を与えるのか?といった点を解説していきます。
「スタン落ち」とは?
ポケカの対戦レギュレーションにはいくつか種類があります。
「エクストラ」、「殿堂」、そして「スタンダード」。
ここ数年のポケカには全て左下にアルファベットが記載されています。
これは簡単に言うとそのカードが発売された時期を表すもので、約1年ごとにAから順に移り変わっていきます。
スタンダードレギュレーションとは、このアルファベットの区切りにおいて直近3期分のカードのみでデッキを組んで対戦を行うルールを指します。
レギュFのカードの紹介
従って、ほとんどのカードは登場から約3年が経過するとスタンダードレギュレーションでは使えなくなってしまいます。
これを「スタン落ち」(または「レギュ落ち」)と呼びます。
かなりの数があるので、カテゴリに分けてざっくりと紹介していきます。
VSTAR、VMAXのポケモン
どれも強力で、環境クラスのカードばかりでした。VSTARマーカーもこれで見納めです。
かがやくポケモン
エーススペックと同様にデッキに1枚しか入れられない強力なカード群でしたが、全てスタン落ちします。
Vのポケモン
VSTARに進化せずとも強力なカードたち。
「森の封印石」とともに採用されるのが定番でした。
ロストゾーン関連
ロストゾーンと呼ばれるギミック。
もしかすると、いずれまた復活するかもしれません。
ロストギミックが使えなくなることももちろんですが、
それ以上にロストスイーパーがスタン落ちする影響は大きそうです。
これにより相手のポケモンの道具、スタジアムを用意に剥がすことが出来なくなりました。
今後のデッキ構築におけるポケモンの道具の採用やスタジアムの枚数に影響を与えそうです。
強力なサポート
汎用性の高いものからクセの強いものまで。
コントロール系統
【ピジョットコントロール】などに採用されている玄人向けカードたちもスタン落ちです。
メタカード
苦手対面をこれらのカードにより攻略してきたデッキにとってはかなりの痛手となりそうです。
特定のデッキのキーカード
いずれも3〜4枚採用されるようなカードなので、これらを失うデッキは構築を見直さなければなりません。
その他
その他、競技シーンでよく見るカードも今回なかなかの数がスタン落ちします。
序盤からドンドンデッキを掘る『ライコポン』や『トドロクツキex』と相性の良かった「トレッキングシューズ」、「ポケストップ」がスタン落ちすることで、デッキを掘るスピードが低下してしまいます。
また、2進化デッキにおいて「ロトムV」と合わせて採用されることの多かった「森の封印石」がスタン落ちします。
これにより2進化ポケモンを建てる難易度が上昇しそうです。
今後のスタンについて
今回のレギュレーション変更において、最も環境に大きく影響するのが「ポケモンV」のスタン落ちです。
筆者の考えでは、これからのポケカはゲームスピードの高速化が緩和されるのではないかと思います。
VSTARのいる環境では、後攻1ターン目に220ダメージを出して進化元であるたねVなどを倒し、テンポを取る形の速攻が横行していました。
(それらのデッキに採用されがちな「かがやくゲッコウガ」、「トレッキングシューズ」、「ポケストップ」もスタン落ちします)
しかし、大抵のexの進化元はサイドを1枚しか取れないポケモンですから、今後は後攻1ターン目からいきなりサイドを2枚取るような早いゲーム展開は数を減らすのではないでしょうか。
V、VSTARではなくexのポケモンが主流になることで、ゲーム中盤もサイドを2枚取ることができない盤面が今まで以上に増えます。
その結果、サイドレースがゆっくりとした進行になっていくと思われます。
一方で、先攻2ターン目に「ヨノワール」の『カースドボム』などを使って相手のたねポケモンを進化される前に倒す戦術は依然有効で、いわゆる"先攻ゲー"になっている状況は変わりません。
このあたりは、「スボミー」の登場により後攻でも対処可能になったことでやや歯止めが掛かっています。
じりじりとしたサイドレースはポケカの醍醐味だと思っているので、筆者的にはこれからのポケカはより奥深いゲーム性になるのではないかと考えています。
新環境の注目デッキ
◯【ゲッコウガex】
「マナフィ」スタン落ちにより、『ぶんしんれんだ』の通りが良くなります。
「ミライドンex」「キチキギスex」などに対し弱点を突ける点も強く、不利だった【サーナイト】も「キルリア」を失い弱体化するので、追い風が吹いているデッキと言えるでしょう。
「スボミー」を当てられると「ふしぎなアメ」が使いづらくなるので、構築段階からしっかりと策を講じたい。
◯【サーフゴーex】
次の環境でもTier上位になりそうな【ライコポン】と【ドラパルト】に対し有利がつくため、もともと使用者が多く人気デッキだったこともあり今後はさらに数を増やしそうです。
とはいえスタン落ちの影響は「カイ」、「かがやくゲッコウガ」、「ポケストップ」となかなかに大きく、今後は「暗号マニアの解読」+『ボーナスコイン』のパッケージでプランをしっかりと通していく立ち回りが必要になりそうです。
◯【イダイナキバLO】
個人的には最も注目しているデッキです。
【ルギアVSTAR】【サーナイト】【カビゴンLO】といった前環境での不利対面が全て弱体化またはデッキごとなくなり、今後はかなり通りが良くなりそうです。
サポートから動きを作るデッキなので「スボミー」の影響を受けづらい点も魅力。
ただし、強力なドローソースの「かがやくゲッコウガ」を失うので、そこをいかにして補うかが肝になるでしょう。
おわりに
今回のレギュレーション変更は、環境デッキの多くがアーキタイプそのものごと使えなくなってしまうため、過去に類を見ないほど大荒れになることが予想されます。
今後紹介していく環境デッキはFのカードがスタン落ちした後も活躍しそうなものをチョイスしていきますので、どうぞお楽しみに!
Writer : P