こんにちは!Pです。
バトルパートナーズ環境が始まり、10日ほど経ちました。
新規カードの研究が進み、そこかしこで活躍が見られるようになって、ポケカはより一層盛り上がってきたところです。
さて。
既にご存知の方も多いかと思いますが、とあるデッキが新環境初日から猛威を奮っています。
それが【ミロカロスオンバーン】です。
【ミロカロスオンバーン】とは?
デッキのコンセプトは至ってシンプル。
相手のデッキに有利なポケモンを育成し、ひたすら押しつけ続けること。ただそれだけです。
何故このデッキが台頭したのか?
その理由は大きく分けて3つあると考えられます。
1つ目は【サーナイト】の弱体化です。
【サーナイト】はアタッカーになれるポケモンの種類が多く、何を出されても切り返すことができる対応力を持っているため【ミロカロスオンバーン】に対してはかなり有利なデッキでした。
しかし、優秀な中間進化である『リファイン』の「キルリア」がスタン落ちしたことにより新環境初日の使用者は激減。
結果、シティリーグは【ミロカロスオンバーン】の独壇場となりました。
2つ目は「キャンセルコロン」のスタン落ちです。
「キャンセルコロン」は相手のバトル場のポケモンの特性を一時的に消すカードでした。
特性によりダメージが通らず突破不可能となってしまう詰みの状況を無理矢理打開し得るカードでしたが、スタン落ちにより【ミロカロスオンバーン】はこのカードを使われる裏目を考慮せずに済むようになりました。
これはデッキのコンセプト上、明確な強化ポイントと言えます。
3つ目はポケモンVのスタン落ちです。
レギュレーションFのスタン落ちにより、【ルギア】や【レジドラゴ】といったVSTARのポケモンたちが使用不可になりました。
結果、環境のほとんどがデッキがポケモンexによるワンマンデッキになっていきました。
その中にはやはりテラスタルのポケモンも多く、必然的に「ミロカロスex」の活躍の土壌が整ったと考えられます。
続いて、【ミロカロスオンバーン】に採用されているポケモンを見ていきます。
【ミロカロスオンバーン】に採用されるポケモン
◯「ミロカロスex」
テラスタルポケモンからのダメージや効果を一切受け付けない特性を持っています。
HP270という数値は「ヨノワール」の『カースドボム』2発による2:2交換も許さず、確定でねむり状態にする『ヒプノスプラッシュ』により攻撃が通るポケモンをも返り討ちにしてしまうことができます。
進化元の「ヒンバス」のHPが30しかないため『デヴォリューション』で楽に処理したいところですが、テラスタルのポケモンで撃つと無効化されてしまう点に注意。
役割対象
【ドラパルト】
【リザードン】
【ソウブレイズ】
◯「オンバーンex」
『おんみつひこう』を撃った次のターンはたねポケモンからのダメージを受けなくなります。
たねポケモンしか採用されていないデッキは、一度この状況に置かれると突破が難しくなります。
「ボスの指令」「プライムキャッチャー」を連続して使うなどして一度ベンチに戻すことができれば効果が途切れるので、その隙に倒すと良いでしょう。
役割対象
【ライコポン】
【古代バレット】
【ミライドン】
【リーリエのピッピ】
◯「リキキリンex」
「オンバーンex」とは違い、ワザの効果ではなく特性でたねのポケモンexからのダメージを防ぎます。
たねex主体のデッキでこれを突破することは難しいでしょう。
役割対象
【ライコポン】
【ミライドン】
【リーリエのピッピ】
◯「オーガポンいしずえのめんex」
特性を持つポケモンからの攻撃を受けません。
『ぶちやぶる』も優秀で、特性で止まってくれる相手ならば誰でも倒すことができる強力なアタッカーです。
役割対象
【リザードン】
【ブリジュラス】
【サーフゴー】
【リーリエのピッピ】
【Nのゾロアーク】
◯「ミミッキュ」
【カビゴンLO】でもお馴染みのストッパー。
止まる範囲がかなり広い上に優秀なワザを持っており、エネルギー要求も満たしやすいのでポケモンexをメインアタッカーとするデッキにとっては厄介な存在となるでしょう。
役割対象
【ライコポン】
【ドラパルト】
【リザードン】
【ブリジュラス】
【ソウブレイズ】
【サーフゴー】
【リーリエのピッピ】
【Nのゾロアーク】
◾️各デッキに採用できる対策カード
◯【ライコポン】
・「オーガポンいしずえのめんex」
【ミロカロスオンバーン】にも採用されているこのカードですが、特性を持つ「ミロカロスex」「リキキリンex」からワザのダメージを受けず、かつこちらからはダメージを通すことができるので対策カードの中ではかなり強力です。
「アカマツ」などでエネルギーを加速するとスムーズにワザを撃てるでしょう。
相手の「オーガポンいしずえのめんex」は「タケルライコex」で倒します。
・「イダイナキバex」
ワザ『グレートバッシュ』で「オンバーンex」「リキキリンex」を一撃で仕留めることができます。
古代のポケモンなので「オーリム博士の気迫」でエネルギーをつけることができるのがポイント。
特性によるデメリットもそれなりに大きいので、使用する際には山札の枚数をきちんと管理する必要があります。
・「ヤバソチャ」
サイド1アタッカーながら最大210ダメージの高火力を持ちます。
「オーガポンみどりのめんex」と相性が良く、草タイプなので「リキキリンex」をエネルギー消費2つで倒すことが可能。
HPが低く、返しのターンに高確率でやられてしまう点に注意。
◯【ドラパルト】
・「オーガポンいしずえのめんex」
闘エネルギーを採用し、「アカマツ」でつけることでワザの起動まで持っていけます。
・「サマヨール」+「ワザマシン デヴォリューション」
『カースドボム』で50ダメージを与え、『デヴォリューション』で「ミロカロスex」を除去することが可能。
『ファントムダイブ』のダメカンばら撒きは無効化されるので注意。
◯【リザードン】
・「ヨノワール」+「ピジョットex」+「まけんきハチマキ」
サイドが負けているという条件はあるものの、合計280ダメージで「ミロカロスex」を倒すことができます。
・「サマヨール」+「ワザマシン デヴォリューション」
【ドラパルト】同様の対策が可能。
「ピジョットex」の存在によりやや再現性が高い。
・「オーガポンいしずえのめんex」
『れんごくしはい』で炎エネルギーを2つつけ、闘エネルギーを手貼りすればアタッカーとして成立させることができます。
◯【ブリジュラス】
・「ハッサム」
相手の展開次第にはなるものの、「オーガポンいしずえのめんex」「ミミッキュ」に対して『パニッシュシザー』で大ダメージを与えることができます。
進化元の「ストライク」が逃げエネ0と優秀で、ある程度のデッキパワーを保ちつつ対策カードとして忍ばせておけるのが利点。
・「ザシアンex」
『スラッシュダウン』で「オーガポンいしずえのめんex」を一撃で倒すことができます。
「ホップのザシアンex」でも同じようなことができますが、こちらはエネルギーが1つ少なく済むのが【ブリジュラス】にとっては大きいです。
◯【ソウブレイズ】
・「カプ・コケコex」
弱点を突くことで「ミロカロスex」を一撃で倒すことができます。
逃げエネが0なので、「ミミッキュ」などの倒せない相手が来たらエネルギーを切ることなくすぐに退かせることができるのも利点。
・「テツノカイナex」+「レアコイル」
こちらも弱点の『アームプレス』で「ミロカロスex」を一撃。
エネルギー要求がやや重いカードですが、『かじょうほうでん』で一気に加速することで使うことができます。
【ミロカロスオンバーン】以外の相手には『ごっつあんプリファイ』を狙えるので強力です。
・「レントラー」+「リバーサルエネルギー」
サイドが負けている時のみ発動可能。
弱点込み360ダメージで「ミロカロスex」に一矢報いることができます。
必要のない対面では「リバーサルエネルギー」は『しんえんほむら』の打点アップとしてトラッシュに置きましょう。
◯【サーフゴー】
・「ハッサム」
「サーフゴーex」同様、鋼エネルギー1つでワザを撃つことができます。
進化元の「ストライク」は「なかよしポフィン」で「コレクレー」のついでにベンチに出すことができます。
・「ドラパルトex」
異色の組み合わせですが、「サーフゴーex」が勝てない「オーガポンいしずえのめんex」、「ドラパルトex」が勝てない「ミロカロスex」を互いに倒すことができるので相性補完ができています。
総括
【ミロカロスオンバーン】に採用されるポケモンでありながら対策カードにもなっている「オーガポンいしずえのめんex」が重要なポケモンであることは火を見るより明らかですね。
「アカマツ」と合わせてこの2枚のカードが新環境の台風の目となっています。
現在【ミロカロスオンバーン】は環境単位で対策が進み、初日ほどの勝率はありません。
しかし、それでも今後のデッキ作りに確実に影響を与える対策必須のデッキであることは否めないでしょう。
これからシティリーグや自主大会に臨むというあなた。
そのデッキ、あのカードで詰まないでしょうか?
Writer : P