ポケモンカードは転売ヤーの投資対象として流行しました。
本来購入してほしいプレイヤーではなく、転売ヤーにカードが渡ることで、カードの価格が上がっていました。
しかし、近年では「ブームの終了」「値崩している」「バブル崩壊」と囁かれています。そこで、この記事では、ポケモンカードのブームや値崩れ、バブルについてお伝えします。
ポケモンカードのブームは終わりなのか?
「ポケモンカードはオワコン」などと囁かれることもある近年ですが、本当にポケモンカードのブームは終わったのか。
ポケモンカードの人気はいまだ健在で、新弾も次々に発売されています。
昔と比べて需要に対して供給も追いついてきたので、価値が急騰する場面は減りましたが、まだまだポケモンカード市場が終焉したわけではありません。
ポケモンカードブームの始まり
ポケモンカードブームがいつから始まったのか気になる方も多いでしょう。
ブームの始まりは2回あり、1回目は2018年、2回目は2020年とされています。具体的にブームになったきっかけは、以下のようなことがあります。
・YOUTUBERの発信…知らなかった人に認知される
・GXスタートデッキ(500円デッキ)の発売…コスト面でポケモンカードを懸念していた層の参入
・ルールの簡素化…ゲーム時間や複雑さを懸念していた層の参入
・コロナ禍の影響…自粛期間の趣味
・転売ヤーの出現…ポケモンカードで稼ぐ転売ヤーが目立ったことで転売目的の購入者の増加
他の要素もあるかもしれませんが、上記が主な理由と言っていいでしょう。
ポケモンカードブームの終わり
ポケモンカードブームの終わりに関しては、まだ来ていないのでわかりません。実際、ポケモンカードの新弾が発売されると、店頭で買えないこともあります。
また、ブームの終わりも「転売ヤーが稼げなくなった時」なのか「ポケモンカードの新弾が発売されなくなった時」なのか「ポケモンカードが売れ残ってしまう状況が来た時」なのか基準が曖昧です。
そのため、ブームの終わりは個人個人の価値観によっても異なります。
ただし、昔ほどレアカードが世間で話題になったり、みんなが稼げるような時代は過ぎ去ったと言えるでしょう。
ポケモンカードの値崩れは始まっている?
ポケモンカードのブームはまだ終わっていないですが、カードの価格相場はどのような状況なのでしょうか。値崩れしているとも言われているので、見ていきましょう。
以前よりも買取価格が下落している
全てのポケモンカードではないですが、全体的にポケモンカードの買取値段は下がってきています。
例えば、高価買取で有名となった「エクバリーリエ」というカードがあります。このカードはかつて800万円以上の値段でした。
しかし、2024年3月現在では買取価格は300万円ほどです。
他のカードに比べればかなりの高価格帯ですが、暴落率でみると60%以上になります。たしかに、時間が経っているので暴落するのは普通ですが、ここまで下がると値崩れと言われても仕方ないでしょう。
ポケモンカード指数からバブル崩壊がわかる
ポケモンカード指数とは、ポケモンカードの価格相場をチャート形状で表したものです。
指数はポケモンカードのもならず、一般的に株価でもよく見られるものです。チャートの種類は会社によって異なり、みんなのポケカ相場を今回参考にしています。
上記指数を見ると、2023年6月から2023年12月の半年間で約50%ほど値段が下落しています。
つまり、価格相場を見るとバブルが崩壊していることがわかるでしょう。
「VMAXクライマックス」の発売で転売ヤーに痛手
これは2021年の話ですが、ポケモンカードが25周年を迎えたことを記念してハイクラスパックの「VMAXクライマックス」が発売されました。
25周年ということで転売ヤーにとっては儲けることができそうなパックでしたが、生産数が多かったことでほとんど値上がりせず転売ヤーは痛手を食らいました。
つまり、何を買っても買取価格が上がるような時代ではなくなったと言えるでしょう。
途中から価値が上がるカードもある
ここまではポケモンカードの価値が下がっているというような話をしていますが、すべてのカードに当てはまるわけではありません。
例えば、「ゲンガー(マスターボールミラー)」は値上がりしています。
価格 | ゲンガー(マスターボールミラー) |
---|---|
初動買取価格(2023年6月) | 3,000円 |
現在買取価格(2024年6月) | 8,000円 |
ただし、上記のポケモンはマスターボールミラーというトップレアポケモンなので、値動きの変動も激しくなります。
ポケモンカードのバブルとは?
ポケモンカードのバブルとは、世間で言われるバブルと一緒の意味で、実質の価値以上の値段がつけられることです。
ポケモンカードのバブルになったきっかけは、女性サポートキャラの値段が上がり始めたことです。元々、ワザや特性が強力で実践で活躍できるポケモンや絶版で希少性が高いカードの値段が上がっていました。
しかし、カードの効果が微妙なカードまで値段が上がったことでポケモンカードのバブルが始まりました。
ポケモンカードバブルの要因
ポケモンカードのバブルが始まった要因は、レギュレーション落ちによりカードの希少性が増したことです。
ポケモンカードには、レギュレーションがA~Hまで設定されており、一定期間を過ぎると順番に「レギュレーション落ち」していき、公式大会などで使用できなくなります。
例えば、レギュレーションA~Hまであるなかで2024年6月現在、「F・G・H」のカードのみが使用可能です。そのため、レギュレーション落ちしたカードはデッキに含めることができなくなるので、通常価値がなくなります。
しかし、レギュレーション落ちしたカードは、絶版となり今後販売されなくなるので、希少性は上がるのです。そして、希少性が上がったカードをコレクターなどに高値で売却することで全体的にカードの値段が上がっていくということです。
実際、数千円だったカードが数十万円に高騰した例もあります。
今後のポケモンカードバブル
現状バブルが崩壊し始めて値崩れも起き始めていますが、今後のポケモンカードの価格はどうなっていくのでしょうか。
今の流れを見る限り、バブルのようにどのカードでも上がっていくような相場展開にはならず、正常な相場に戻されていくのではないでしょうか。
逆に、ポケモンカードを投資対象として見ている方にとっては、買い場が到来する(もしくはしている)かもしれません。
ポケモンカードが高騰する3つの理由
上記では、ポケモンカードバブルについてお伝えしました。では、ここではポケモンカードが高騰する理由について3つに分けてお伝えします。
新弾のポケモンカードのリリース
ポケモンカードの新弾が発売されると、転売ヤーが買い漁りを行い、価格が高騰します。
そのため、定価では買えず、フリマアプリなどで高値で購入しないといけません。
しかし、現在2024年ではバブル相場が終わり、普通に購入できるようになっています。
YOUTUBERやインフルエンサーの拡散
YOUTUBERやインフルエンサーがSNSやメディアでポケモンカードについて拡散すると、価格が高騰しやすくなります。
実際、ヒカキンさんがポケモンカードを5,000万円で購入した時も話題になりました。
しかし、現在はポケモンカードの以前のような盛り上がりがないことから、目立った拡散はされていません。
手に入りにくい
簡単に手に入りにくい場合、価格が高騰しやすくなっています。
例えば、ポケモンカードを当日販売ではなく、抽選販売するとお店に並んでも購入できません。
そのため、転売ヤーの抽選での応募が増えると、価格も上がりやすくなるということです。ただし、現在は購入しやすくなっています。
ポケモンカードのブームや値崩れに関してのQ&A
ポケモンカードブームや値崩れに関してQ&Aについて順番に答えています。
5年10年後の値段はどうなる?
ポケモンカードを5年10年と長い間保管しておくことで、価値が上がる可能性があります。
価値が上がりそうなカードには以下のような特徴があります。
・プロモカード…イベントやキャンペーンで配布されるカードで、再録されることがないので、価値が上がりやすい
・未開封BOX…流通数が落ち着いてくるので、時間が経つとコレクターの需要が高まりやすい。シュリリンク付きのほうが価値が上がりやすい
ポケモンカードが転売される理由は?
購入価格よりも高値で売却できるからです。
しかし、現在は転売すると逆にマイナスになる可能性があるので、転売する人は減っています。
今後転売はなくなる?
転売してはいけないという法律がないので、転売がなくなることはないでしょう。
ただし、需要に合わせた供給を行ったり、転売でよく利用されるメルカリと提携したりと転売対策を行っています。
そのため、転売が簡単に行えないようにはなるでしょう。
まとめ
本記事では、ポケモンカードのブームや値崩れ、バブルについて詳しく解説しました。
ポケモンカードのバブルが崩壊して、ブームが終わったと言われています。
しかし、あくまで値崩れしただけでポケモンカード自体の人気は終わってはいません。そのため、ポケモンカードの人気は終わっていないと言えるでしょう。
詳細は本文で解説しているので、ポケモンカードのブームや値崩れ、バブルについて知りたい方は参考にしてください。