ポケモンカードが好きな方なら、もっと強くなりたい、パートナーと一緒に勝ちたいと考えるものです。
そして、勝つためには強いデッキを作り、作成したデッキで何度も「練習」することが欠かせません。
そこで今回は、対戦相手がいない場合でもできる1人回しの方法と、効果を詳しく紹介します。
ポケモンカードの1人回しとは?
ポケモンカードを使った「1人回し」とは、対戦相手がいない状態でデッキをプレイすることです。実際に最初のターンをプレイして、手札の形や動きをチェックする練習方法を指します。
特に初心者の方は実際にプレイする前に、そのデッキが実際にうまく機能するかどうかを確認しておくべきです。例えば、デッキ全体のバランスを見直し、1ターン目にエネルギーが引けなければエネルギーを多めに使う、サポートが引けなければサポートを多めに使う、といった確認ができます。
中級者であれば、「手札がどのように動くか」を確認することができます。ベンチにポケモンを展開したり、手札にサポートポケモンカードがあるから動くなど、手札や盤面と相談しながらプレイを確認しましょう。
また、上級者になると、相手のデッキを想像して、「相手がこう動くから、自分は盤面をこう整える」、「相手がこのワザを使うから、自分はバトル場のポケモンを逃がしてターンを終わらせる」など、1人回しで考えるといいでしょう。
1人回しを行うタイミング
大手サイトが行った調査の結果、暇なときや誰もいないときに「1人回しをやる」と答えた人は約47%でした。
続いて「デッキを組んだらやる」が23%、「やったことがない」という方も多いです。
ポケモンカードの1人回しのやり方
ポケモンカードゲームに強くなりたいのであれば、1人回しを頑張ってみましょう。ここでは、1人回しの具体的な方法を紹介します。
自分の番のみを回すやり方
自分の番のみを回すのは、最も簡単な1人回しの方法です。最初の手札を引いて、自分のターンだけを5ターンくらい繰り返します。
主に序盤戦の練習であり、初心者でも簡単にできる方法です。最初の手札を引いて、ポケモンカードの使い方を練習します。
自分の番のみを回す方法では、「何ターン攻撃できるか?」「ベンチを大きくするには何ターンかかるか」などが分かります。
具体的な1人回しのやり方は次のとおりです。
- ポケモンカードをシャッフルして山札を並べる
- 手札を7枚引き、たねポケモンがいるかどうか確認する
- たねポケモンを場に出し、サイドポケモンカードをセット
- 山札からポケモンカードを1枚引き、自分の番になる
- 自分の番が終わったら、山札からもう1枚ポケモンカードを引き、自分の番を始める
手順4と5を繰り返し、止めたいところで止めます。もう一度1番からやり直せば、何ターンも続けることが可能です。5回程度行い、再び1番から繰り返すことをおすすめします。
相手を想定して回すやり方
相手のポケモンを予想しながら、自分でプレイする方法を紹介します。相手を想定して回すやり方は難しいため、中級者〜上級者におすすめです。また、トーナメントで勝ちたい方にもよいでしょう。
相手のポケモンを想定して、自分がどう戦いたいかを考えてみます。このやり方では、特定のポケモンを相手にしたときの動き方、相手が特定のポケモンだった場合の倒し方がわかります。
具体的な1人回しのやり方は次のとおりです。
- 相手をイメージする
- 相手のポケモンを決める
- ポケモンカードをセットしてスタート
- 先攻後攻を決める
HPやワザだけではなく、特別なエネルギーがつくなど、細かく設定します。頭の中で、相手の番が回ってきたときの行動を考えておきましょう。
自分のデッキ2つで回すやり方
デッキを2つ利用して、1人でプレイする方法です。一人二役で模擬戦をする方法で、やり方は簡単ですが、デッキが2つ以上必要なことと、難しく手間がかかることがデメリットです。
イメージとしては、自分の番のみを回すやり方と相手を想定して回すやり方の組み合わせです。デッキが2つ以上ある方は、デッキ同士を対戦させてみてしましょう。
自分のデッキ2つで回すやり方でわかることは、次のとおりです。
- 実戦において強いかどうか
- 相手の動きに合わせて動くコツ
具体的な1人回しのやり方は次のとおりです。
- 両方のデッキのデフォルトの位置にポケモンカードをセットする
- 先攻後攻を決め、バトルを開始
- 実際のバトルと同じように、一人二役で競い合う
対面にポケモンカードを並べると一人二役が難しくなるため、横に並べて行うのがおすすめです。
もう一つのデッキの選び方
基本的に、対戦相手のデッキは「大会で最も使用されているデッキ」を使用することを推奨します。メインデッキが「大会で最も使われているデッキ」であれば、違う構築のデッキを用意するか、「大会で二番目に使われているデッキ」にするのが良いでしょう。
ポケモンカードトーナメントは通常4戦以上、大きな大会になると9戦以上行われることもあります。これだけ対戦すれば、1度は「大会で最も使われている」デッキと対戦する可能性が高いため、「大会で最も使われている」デッキを練習デッキにするのがよいでしょう。
もちろん、不利なデッキを用意して試してみるのも有効です。デッキ構築に悩んだら、インターネットサイトやSNSで公開されている大会に優勝した方のデッキを見てみましょう。
ポケモンカードの1人回しのメリット
そもそもポケモンカードは遊んで楽しむものですが、なぜ1人回しをする必要があるのか疑問を抱く方もいるでしょう。
しかし、実は上級者ほど1人回しを必ずやっており、なかには何十回、何百回とやっている方もいます。ここでは、1人回しをすることで得られる効果を2つ紹介します。
デッキの調整ができる
1人回しのメリットは、デッキを調整できることです。
構築したばかりのデッキは、いわば荒削りな状態のため、構築したばかりの段階から微調整を重ね、滑らかになるように磨いていきます。
実際に1人でデッキを回してみることで、必要なカードと不要なカードがはっきり見えてくるでしょう。
例えば、以下のようなことがわかります。
- 「使おう」と思ってデッキに入れたのに、実際にプレイしてみたら使いにくかった
- ここ(想定していた場面)でこのポケモンカードを使いたいけど、デッキに入ってない
重要なことは、ポケモンカードを入れ替える前に何度も何度もポケモンカードを回すことです。
デッキに慣れることができる
1人回しをすることで得られるもうひとつの効果は、「自分の作ったデッキの扱いに慣れることができる」ということです。
どのターンで自分のやりたい動きができるかを確認することができます。デッキを組むときは、次のようなことを考慮するでしょう。
- まずこのポケモンカードとこのポケモンカードを持ってくる
- このポケモンカードとこのポケモンカードを組み合わせる
- こんなときにこのポケモンカードを使う
上記のように、自分のやりたい動きを考えてデッキを構築しているでしょう。一人でプレイすることで、思い描いたプレイスタイルを実践し、プレイを最適化できることがメリットです。
どのような手札を引いても、1人回しをすることで、自分のやりたいことを最短距離で実現する練習ができます。これを「プレーヤースキルの向上(改善)」と言います。プレイヤースキルを磨けば、本番で焦ることなく、思い通りに動けるようになるでしょう。
相手がいなくても自由な時間でできる
会社員や学生など、「ジムバトルに行けないけど大きな勝負の前にポケモンカードで遊びたい」という人は、1人でも気軽に始められる1人回しがおすすめです。
ポケモンカードは2人でやるものであり、相手がいないとうまくいきませんが、1人回しに慣れれば1人で練習できます。
ジム戦には行けなくても、1時間だけでもポケモンカードができるのであれば、1人回しをやってみましょう。
プレイスピードが早くなる
ポケモンカードは、2ターン目から能力を使えるようにプレイするのが一般的です。
1人回しでは、「ワザを使うにはこのポケモンカードが必要」など、逆算能力も自分で鍛えられ、プレイスピードが早くなるでしょう。
ポケモンカードの1人回しでおすすめのデッキ
ポケモンカードの1人回しでは、どのようなデッキがよいのでしょうか。ここでは、1人回しにおすすめのデッキを2種類紹介します。
アルセウスVSTAR
アルセウスVSTARを使用した1人回しでは、1ターン目でアルセウスVとビッパを準備します。
アルセウスVにはエネルギーを貼り、2ターン目でアルセウスVをアルセウスVSTARへ進化させましょう。アルセウスVSTARの特性である「スターバース」により、山札から好きなポケモンカードを2枚取れます。
アルセウスVSTARのワザである「トリニティノヴァ」は、無色エネルギー3つでワザを発動できるため、ダブルターボエネルギーに、無色1つ分となるエネルギーが必要です。1ターン目に無色1つ分となるエネルギーをつけ、ダブルターボエネルギーを「スターバース」で持っていきます。
リザードンex
リザードンexを使用した1人回しでは、1ターン目でヒトカゲ、アルセウスV、ポッポを用意します。
2ターン目でアルセウスVをアルセウスVSTARへ進化させましょう。アルセウスVSTARの「スターバース」でデッキから「ふしぎなアメ」と「リザードンex」を取ります。そして、ヒトカゲからリザードンexに進化。
リザードンexの特性「れんごくしはい」によって、リザードンexに炎エネルギーをつけ、「バーニングダーク」のワザを使用します。
最初は難しく感じるかもしれませんが、1人でやっているうちに慣れます。ポケモンカードプレイが上達するよう、慣れるまで繰り返してみましょう。
ポケモンカードの1人回しでおすすめの動画とツール
初めて1人回しをする方は、動画でやり方を確認するのがよいでしょう。ここでは、おすすめの動画や1人回し用のツールを紹介します。
1人回しがわかりやすい動画
ポケモンカードYouTuberシャロン氏のソロ動画は、圧倒的にわかりやすいことで人気を集めています。
ポケモンカードYouTuberシャロン氏は、2020年10月23日に動画投稿を開始したチャンネルです。2023年11月11日にチャンネル開設3周年と、チャンネル登録者数10万人を突破し、インフルエンサー大会を開催しました。
なお、シャロン氏は定期的にリモートポケモンカード大会を開催しています。
1人回しややすいツール
実際にポケモンカードを1人回しをする方法を紹介しましたが、アプリやブラウザのツールを使用する方法もあります。
ツールは空いた時間にスマホでできるため、実際のポケモンカードを使うより簡単かもしれません。1人回しにおすすめのツールは「消波ブロックのスキマ」です。
消波ブロックのスキマでは、ポケモンカードを1人で2役で1人回しでき、対戦することができるツールです。また、ツールの使用方法が掲載されたサイトも閲覧でき、初めてでもスムーズに使用できるでしょう。なお、消波ブロックのスキマは仕様が横長のため、スマートフォンよりもパソコンの方が使用しやすいといえます。
消波ブロックのスキマのプレイヤー登録、1人回しは次の手順で行いましょう。
- ポケモンカード公式のデッキ構築ページでデッキを作る
- 発行されるデッキコードをメモ
- ツール上部のテキストボックスにデッキコードを入力
- [SET!]ボタンを押す
- ロード完了でカードが表示される
なお、2つのデッキを登録すると、模擬対戦も出来ることが魅力です。様々な方法を紹介してきましたが、ひとつの方法を繰り返し行うことが大切です。ぜひ1人でできるようになり、楽しいポケモンカードライフを送りましょう。
まとめ
ここまで、ポケモンカードの1人回しについて解説してきました。
ポケモンカードの対戦では1人回しが重要で、特に初心者やデッキを組み替えた方は実践前に行うのがおすすめです。
1人回しの方法やおすすめ動画やツールも紹介しているので、是非チャレンジしてみてください。