今回は遊戯王デッキビルドパック「クロスオーバー・ブレイカーズ」にて新登場した「M∀lice」というテーマについて解説していこうと思います。初稿なので暖かい目で見てもらえると幸いです。

構築について

最低限の必要枠として画像のカードが必要になります。メインデッキの必要なカードの例として以下のカードが候補にあがります。

闇の誘惑

下級M∀liceを除外して2ドローできるドローソース役となります。M∀liceの共通効果も合わせて使うことでドローしながら特殊召喚まで狙える優れものとなっています。

サイバネットマイニング

M∀liceが全てレベル3のサイバース族で統一されているので、全てのM∀liceに繋がることの出来るカードです。手札を1枚捨てなければならないのがネックにはなりますが、サイバース族全体にアクセスできるため必要に応じたカードを持ってこれる利点があります。

テンプレートスキッパー

場にリンクモンスターがいるとチェーンに乗らない特殊召喚をしつつサイバース族モンスターを手札墓地から除外できる効果。墓地や手札のM∀liceを除外しつつリンク値を稼いでくれるカードとなっています。

霊王の波動

手札から発動するとそのデュエルで地風光属性の効果が使えなくなる代わりに、相手の特殊召喚する効果を無効にする効果を持っています。M∀liceは後述する展開で基本的には水闇属性のみを展開として使うため手札誘発として採用する価値のあるカードだと考えています。制約がつくのは手札から発動した場合のみなので伏せて発動する場合は制約がつかないことを忘れないようにしておきたいです。

デッキレシピ

これらのカードを僕なりに採用していったデッキがこちらになります。

展開例

前提としてサイバース族は1枚のカードから展開を伸ばしていくことを得意としています。M∀liceも例外ではなく、1枚のカードから展開することが可能です。展開に必要なカードはコチラ

展開に必要なカード一覧

Dormouseのみの展開

1.Dormouseを通常召喚し、①の効果を発動。White rabbitを除外
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White rabbitの③の効果で特殊召喚し、①の効果を発動。デッキからTB-11をセット
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TB-11をDormouseコストに発動。デッキからCheshire catを特殊召喚。
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Cheshire catを素材にリンクデコーダーを特殊召喚。
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場の三体のモンスターで、RED RANSOMをリンク召喚し、①の効果を発動。M∀lice IN UNDERGROUNDをサーチしながら、リンクデコーダーの①の効果で墓地から特殊召喚。

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リンクデコーダーとRED RANSOMでアポロウーサを特殊召喚。

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M∀lice IN UNDERGROUNDを発動し、墓地にいるRED RANSOMを除外。
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RED RANSOMの③の効果でドットスケーパーをデッキから除外しながら特殊召喚。
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ドットスケーパーの②の効果で特殊召喚。RED RANSOMとドットスケーパーで、スプラッシュメイジをリンク召喚。
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スプラッシュメイジの①の効果でCheshire catを特殊召喚。スプラッシュメイジとCheshire catでWHITE BINDERをリンク召喚
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WHITE BINDERの①の効果でCheshire catとTB-11を除外。除外されたCheshire catの③効果で特殊召喚。
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WHITE BINDERの②の効果でGWC-06をセット。WHITE BINDERとCheshire catでファイヤーウォールドラゴンをリンク召喚。

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相手ターンにGWC-06でWHITE BINDERを特殊召喚し、①効果で墓地のRED RANSOMとDormouseを除外。

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どちらも除外から特殊召喚しつつRED RANSOMの追加処理でWhite rabbitを除外

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White rabbitを特殊召喚しつつ、デッキからMTP-07をセット。

最終盤面

2素材ウーサ+3相互リンク状態ファイヤーウォールドラゴン+MTP-07

White rabbitのみ展開

White rabbitの①効果でTB-11をセットし、White rabbitをコストに発動。Dormouseを特殊召喚。
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White rabbitを特殊召喚し、2体で盛悴のリザルドーズをリンク召喚。①効果をリザルドーズを対象にDormouseを除外して発動。
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Dormouseを③効果で特殊召喚し、①効果でCheshire catを除外して、Cheshire catを③効果で特殊召喚。
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DormouseとリザルドーズでRED RANSOMをリンク召喚し、①効果でM∀lice IN UNDERGROUNDをサーチ。

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Cheshire catを素材にリンクデコーダーをリンク召喚。
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2体でファイヤーウォールドラゴンをリンク召喚。
リンクデコーダーを自身の効果で墓地から特殊召喚する。

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M∀lice IN UNDERGROUNDを発動し、RED RANSOMを除外。

RED RANSOM③効果でドットスケーパーを除外しつつ特殊召喚。ドットスケーパーも②効果で特殊召喚。
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リンクデコーダーとドットスケーパーでスプラッシュメイジをリンク召喚。
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スプラッシュメイジ効果でDormouseを特殊召喚。
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スプラッシュメイジとRED RANSOMとDormouseでファイヤーウォールドラゴン・ダークフルード-ネオテンペストをリンク召喚。
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ネオテンペストの②効果でサイバース・ディセーブルムをエクストラデッキから墓地に送る。

最終盤面
1相互リンクファイヤーウォールドラゴン+サイバース・ディセーブルム(魔法罠無効)

封印の黄金櫃のみ展開(M∀lice IN UNDERGROUNDでも可)

封印の黄金櫃の効果でDormouseを除外し、Dormouse③効果で特殊召喚。
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Dormouse①効果でWhite rabbit除外して、White rabbitを③効果で特殊召喚。
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White rabbit①効果でTB-11セット。2体でスプラッシュメイジをリンク召喚。
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スプラッシュメイジ効果でDormouse特殊召喚して、2体でRED RANSOMをリンク召喚。M∀lice IN UNDERGROUNDをサーチ。
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TB-11をRED RANSOMコストに発動し、Cheshire catを特殊召喚。
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RED RANSOM③効果でドットスケーパー除外しつつ特殊召喚。ドットスケーパーも自身の②効果で特殊召喚。

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三体でファイヤーウォールドラゴン・ダークフルード-ネオテンペストをリンク召喚し、②効果でサイバースディセーブルムをエクストラデッキから墓地へ送る

最終盤面
サイバースディセーブルム(魔法罠無効)+次ターンの初動(M∀lice IN UNDERGROUND)

1枚で展開出来るのはこの3パターンのみとなっています。これらのカードをサーチするカード(サイバネットマイニング等)でも同様の展開ができます。

M∀liceへのメタカード

次にM∀liceが気をつけるべきカード、M∀liceに対して有効になるカードを紹介していきます。

原始生命体ニビル

どの展開ルートでも発動してしまうタイミングが必ず存在するため、発動されてしまうと展開が伸びにくくなります。また、攻撃力3000もあるため、ターンが渡った時にバトルから盤面を減らされてしまうのでとても厄介なカードとなっています。

アーティファクト・ロンギヌス

発動したターンに除外することが出来なくなる効果をもっており、除外をすることで展開を伸ばしていくM∀liceの天敵とも呼べるカードとなっています。前述の二ビルとは違って完全に展開できなくなるパターンが圧倒的に多いため、プレイされたくないカードとなっています。

レッドリブート

発動した罠カードを無効にしつつ、罠カードの発動ができなくなるカード。
相手ターンに罠カードを使って妨害を増やしたり、次のターンの初動を確保する以上打たれると妨害数が一気に減るカードとなります。

屋敷わらし

墓地から除外したり、特殊召喚したりする効果を無効にする効果をもっており、GWC-06に狙い撃ちされると妨害数が一気にすくなくなります。アポロウーサで無効にできますが、アポロウーサが盤面にいない展開だと基本的に妨害数も多くないため、なるべく打たれたくないカードとなります。

これらのカードがM∀liceに対して有効となり得るカードの共通点となります。
① 除外をさせない
② 罠カードを発動させない
③ 展開中のモンスター数を減らす

上記のカードは対策が限られており、特に「アーティファクト・ロンギヌス」は対策することがほぼ不可能となっています。

M∀liceを使う上で気をつけるべきこと

次にM∀liceを使うプレイヤーとして気をつけるべき点をいくつかご紹介します。

GWC-06

実は墓地からの特殊召喚後に、自分の場にM∀liceリンクモンスターがいると06の効果で特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のライフを回復する効果があります。この効果は場にM∀liceリンクモンスターがいない場合に墓地からM∀liceリンクモンスターを特殊召喚しても適用することができ、ライフを支払って展開する効果を多用する関係で相手ターンにはライフがかなり減っていることが多いため、適用を忘れていると負けに繋がることがあります。

Dormouseの1の効果

実はM∀liceモンスターを除外するだけでなく、そのターンM∀liceモンスターの攻撃力を600アップする効果があります。この効果は発動後に出たモンスターにも適用されるので、後攻でとても重宝します。

TB-11

デッキからM∀liceモンスターの特殊召喚をできるカードですが、デッキのみではなく、相手の場にカードが3枚以上存在すると、エクストラデッキからも特殊召喚することができますが、正規召喚をしていないため蘇生等することが出来ません。主に後攻でリンク値を伸ばしたりする際に使用します。

さいごに

「リンクデッキは難しそう」「やることが多くて覚えられない」という声は僕の周りでもよく聞きますが、M∀liceは前述してきているように実は展開ルートが似たり寄ったりになっており、ひとつ覚えると連鎖的に覚えることが出来るデッキになっています。今回の記事で少しでも興味をもたれたのであれば組んでみることをオススメします。1月の新弾のカードで強化されることが確約されているため、さらに強くなるM∀liceを今後もよろしくお願いします。

拙い文章ではありましたが、最後まで見て頂きありがとうございました。