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遊戯王2024年12月環境メメントデッキを世界大会日本代表が解説!

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皆さんこんにちは、しんいちです。

今回もトレカHACK様ご協力のもと、遊戯王の解説記事を書かせていただきます。

今回紹介するのは「メメント」デッキです。

メメントに興味がある方、対策方法がわからない方はぜひお読みください。

この記事の目次

メメントの強み

メメントの強みは大きく分けて2つあると思っています。

先攻展開が強力

1つ目の強みは先攻展開が非常に強力なところです。

メメントは先攻展開が決まってしまえば5妨害以上、「メメントクレニアムバースト」を採用した場合最高10妨害ほど構えることが可能です。

そのため滅多なことがない限り相手の展開を妨害し一方的にゲームに勝利することができます。

仮に不利なマッチングのデッキを踏んだとしても先攻を取れば高い勝率を期待できるため、不利対面の盤面を捲ることは出来ずともこちらの盤面を捲られることもないため実質的に不利対面が存在しないデッキになります。

デモンスミス規制後の環境はかなり群雄割拠しておりサイドデッキ15枚の中で全てのデッキを対策するのは難しいです。

しかしメメントであれば対策する余裕がなかったデッキや不利対面に対しても先攻を取れば有利なため今の環境に非常にマッチしており安定した勝率を期待できるデッキだと思っています。

手数が多い

2つ目の強みは手数が多いところです。

手数が多い=誘発貫通率が高いということなので先攻展開が決まりやすいです。

1つ目の強みで紹介した先攻展開が強力なメリットは2つ目の手数が多いメリットによって真価を発揮すると思っています。

先攻展開がいくら強力であっても誘発貫通率が低ければせっかくの先攻も手札誘発で簡単に負けてしまいます。
逆に誘発貫通率がいくら高くても先攻展開が弱ければ先攻展開が成立したとしても捲られてしまいます。

そのためこの2つの強みは非常に相性が良くメメントの圧倒的先攻勝率を担保しています。

また手数が多いことは後攻時に妨害を乗り越える際に非常に大切で相手に先攻展開をされた上で捲れる可能性が他デッキより高いです。

通常のテーマは後攻時に手札誘発を引けていなかった場合手札がギミックカードに寄り相手の先攻展開を許してしまい、捲りに行く際手数が足りず完封負けが発生しやすいですが、メメントはそういった手札の場合の手数が他デッキより多く先攻展開された上で捲る可能性が高いです。
手札誘発を引いている場合は相手の先攻展開を抑制し捲りに行くことができ、ない場合は手数が多く先攻展開をされた上でも捲りにいける手札が来やすいため、どのような引き方をしても強いデッキです。

構築について

こちらが現在使用している構築です。

メメントはテーマの殆どのカードが強力で採用不採用、枚数を検討する価値があります。

個人的に構築の分岐になると思っている点と今回の採用枚数に至った経緯を書いていきます。

百鬼羅刹大収監の採用枚数、メメントゴブリン採用枚数

「百鬼羅刹大収監」2枚採用、「メメントゴブリン」1枚採用です。

「百鬼羅刹大収監」はメメントの強みである誘発貫通率の高さに貢献するため採用するべきと思っています。
しかし複数引きを許容できるほどの強さがないこと、メインデッキを40枚に抑えたいこと、「百鬼羅刹大収監」のために「メメントゴブリン」を複数枚採用したくないためこの枚数に落ち着きました。

といいつつ「メメントゴブリン」も初動でありこれらを増やすことによるデメリットも少ないと感じておりメインデッキを45枚ほどにし不純物を引きにくくした構築であれば「百鬼羅刹大収監」3枚「メメントゴブリン」2枚採用すると思います。

メメントフラクチャーダンス、メメントクレニアムバースト採用有無

「メメントフラクチャーダンス」「メメントクレニアムバースト」共に不採用です。

前提として両方採用は重くどちらかしか採用できないこと、採用する場合も1枚までだと思っています。

今期のメメントは先攻展開が決まってしまえば「メメントフラクチャーダンス」「メメントクレニアムバースト」がなくともゲームに勝利できると思います。
その反面後攻時に引いてしまうと手数として機能せずこれらが足を引っ張りゲームを落とす恐れがあることが懸念点でした。

先攻時のドロー誘発の止まりどころとして「メメントフラクチャーダンス」は評価に値するため採用するのであれば「メメントフラクチャーダンス」1枚採用が良いと思います。

メメントホーンドラゴン採用有無

「メメントホーンドラゴン」1枚採用です。

こちらも前提として入れても1枚だと思います。

メメントの不純物は先程の罠と違いモンスターであれば融合素材や「メメントボーンパーティ」の媒体として利用できるため評価が一段階上がります。

先攻時は「冥骸王メメントランテクトリカ」や「メメントボーンパーティ」等で破壊し妨害として使用、後攻時は「アクセスコードトーカー」とワンキルを目指します。

1枚採用するだけで選択肢が広がるため個人的には採用をおすすめします。

メメントカクタス採用有無

「メメントカクタス」1枚採用です。

こちらも前提として入れても1枚であること、モンスターなので評価が一段階上がります。

このカードがあることによってメメント魔法罠を容易に揃えることが出来ます。

また直接攻撃する効果は後攻時のワンキルに使用できるため「増殖するG」を受けた際に重宝します。

このカードも1枚採用するだけで選択肢が広がるため個人的には採用おすすめします。

メメントエンウィッチ採用枚数

「メメントエンウィッチ」3枚採用です。

メメントは「メメントエンウィッチ」「メメントダークソード」に召喚権を使いたいため、初手に来る確率を上げるため3枚採用です。

メメントスリーピィ採用枚数

「メメントスリーピィ」1枚採用です。

このカードはメメントモンスターと組み合わせて展開することが出来ますが、先攻展開には1枚あれば事足りること、2枚目以降は「冥骸合竜メメントラルテクトリカ」で使いまわせることから1枚でも事足りると思っているため1枚採用です。

冥骸融合メメントフュージョン採用枚数

「冥骸融合メメントフュージョン」3枚採用です。

このカードはメメントデッキで一番強いカードだと思っています。

発動するだけで手札誘発を2枚貫通できるためこのカードによって使いにくいメメントモンスターを引いても良くなり誘発貫通に大きく貢献します。

単体では浮きがちなため減らす気持ちもわかりますが、初手に引きたいため3枚採用です。

メインデッキの枚数

メメントはテーマ内の不純物の枚数が多いこと、他のデッキと比べサイドカードに依存しにくいためサイドカードを引けなくてもゲームが成立しやすいことからメインデッキを増やすのも選択肢に入ってくると思いますが個人的には40枚に抑えるべきだと思います。

理由としては前述している通りメメントモンスターは不純物の指数は比較的低めであり、引いてしまってもそこまで気にならないこと、いくら他デッキと比べサイドカードへの依存度が低いとはいえ毎回サイドカードを引かずに勝ち切るのは厳しいと考えているためです。

どんな手札でも勝負ができるのがメメントの強みですがわざわざ厳しい試合をすることはないと思います。楽に勝てる手札が来やすいようメインデッキを減らすのがおすすめです。

自由枠に入れるカード

どこからが自由枠になるかは難しいところですが、「灰流うらら」「増殖するG」「墓穴の指名者」「抹殺の指名者」「金満で謙虚な壺」までは必須だと思っており「禁じられた一滴」「無限泡影」が自由枠だと思ってます。

「禁じられた一滴」は「エフェクトヴェーラー」のような手札誘発と違い後攻時のドローで引いてきても攻め手に変換でき、魔法多めのこのデッキだとコストを用意しやすく相性が良いと思いました。

「無限泡影」も「禁じられた一滴」同様後攻時のドローで引いてきても攻め手に変換できメメントが苦手とするシステムモンスターの無力化を狙います。

メメントは先攻の勝率は問題ではないと思っており、自由枠は後攻札にするべきだと思っています。
「幽鬼うさぎ」や「エフェクトヴェーラー」も選択肢に入ると思っていますが、他のデッキと比べてメメントは誘発の採用枚数が少ない関係上誘発の重ね引きが期待しにくいため手札誘発を入れても貫通されやすいこと、後攻時のドローで引いた際に勝利に貢献しにくいと考えており今回は妨害としてしか用途のない手札誘発は不採用にしています。

テーマカードについて解説

メインデッキ

冥骸合竜メメントラルテクトリカ

このデッキのエースカードです。
このカード自体に妨害効果はないのですが、このカードがフィールドに存在することにより「メメントメイス」や「メメントフランチャーダンス」の効果を強化したり「メメントダークソード」を特殊召喚し妨害したりできるため、実質的な妨害カードです。

また後攻時にはフィールドにこのカードのみが存在する場合、相手モンスター全てに1回ずつ攻撃ができます。
そのため相手フィールドにモンスターが複数体攻撃表示で存在する場合はそのままワンキルすることも可能です。

このカードは主に「メメントスリーピィ」や「冥骸王メメントランテクトリカ」によってデッキから墓地に送り特殊召喚を目指します。
このカードは「原始生命態二ビル」を受けリリースされても特殊召喚にターン1が付いていないため複数回特殊召喚することが可能です。しかし墓地リソースを大量に消費するため、先に「SPリトルナイト」を特殊召喚し「原始生命態二ビル」を牽制できるのが望ましいです。

メメントシーホース

このデッキの核となるカードの一つです。

基本的に自身を破壊します。「メメントエンウィッチ」がフィールドに存在する場合は「メメントメイス」「メメントゴブリン」「メメントスリーピィ」、「メメントシーホース」初動の場合は「メメントスリーピィ」「メメントウラモン」を送ることが多いです。

デメリットとして「メメントシーホース」がフィールドにメメントモンスター以外のモンスターが表側表示で存在しない場合にしか特殊召喚出来ません。
そのため深淵の獣や汎用リンクモンスター、「原始生命態二ビル」と相性が悪いです。

メメントダークソード

後攻時はこのカードから入るのが強いと思っています。

このカードの魔法罠破壊の効果は非常に強力でリンク1の「トロイメアフェニックス」だと思ってもらえればその強さはわかってもらえると思います。
主に破壊したいカードは「サモンリミッター」でこのカードをギミックだけで乗り越えられる可能性を持っているのはそれだけで評価高いです。

初動としても一定の評価はあるのですがこのデッキが本来重く貰わない「幽鬼うさぎ」を「メメントダークソード」初動は受けてしまうためそこだけは少し懸念点です。

メメントエンウィッチ

初動の質として一番高いと思います。

サーチ効果は基本「メメントシーホース」を持ってきます。
蘇生効果は基本「メメントメイス」を蘇生します。

このカードは魔法使い族なのでセレーネの蘇生に対応しており「冥骸合竜メメントラルテクトリカ」や「冥骸融合メメントフュージョン」でなるべく戻さず残しておけるのが理想です。

メメントカクタス

前述した通りメメント魔法罠を揃えるのがメインの役割です。

主に「冥骸融合メメントフュージョン」の墓地効果で「メメントカクタス」を破壊し「メメントボーンパーティ」をサーチし「メメントカクタス」の墓地効果により除外の「冥骸融合メメントフュージョン」を回収します。

墓地から自己蘇生する効果も非常に優秀で主に「冥骸合竜メメントラルテクトリカ」で落とし蘇生します。

直接攻撃できる効果は「冥骸合竜メメントラルテクトリカ」「冥骸合竜メメントラルテクトリカ」が揃えば貫通してワンキルなので覚えておくのをおすすめします。

メメントスリーピィ

基本的に「メメントウラモン」で墓地から回収し手から特殊召喚し「メメントツインドラゴン」を融合召喚します。

破壊時の効果は主に「冥骸合竜メメントラルテクトリカ」を落とします。

特殊召喚条件の破壊情報はメメントではなくとも構わないことと相手ターンも特殊召喚できること、メメント融合モンスターしか出せないことは覚えておくのをおすすめします。

メメントウラモン

このデッキで一番引くと展開に影響を及ぼすためなるべく引きたくないです。

基本的には「メメントスリーピィ」を拾いますが「メメントゴブリン」初動の場合は「冥骸融合メメントフュージョン」を拾ったりもします。

「虚光の宣告者」で「メメントメイス」を墓地に送った後「メメントボーンパーティ」で「メメントウラモン」をリクルートし「メメントメイス」を拾い妨害を伸ばします。

メメントゴブリン

実は初動です。
基本的には「メメントウラモン」「冥骸融合メメントフュージョン」を落とします。

「百鬼羅刹大収監」を採用している場合手札誘発召喚「百鬼羅刹大収監」発動で「メメントゴブリン」同様の展開になるため使用頻度は意外にも高めです。

手札の効果は発動条件が厳しくあまり使用頻度は高くありませんがメメントモンスターへの「心変わり」ケアなどに優秀なので手札に余裕がある場合手札に加えておくのがおすすめです。

メメントメイス

こちらは一応一枚でも回るのですが先攻展開が心もとないです。しかし追加でメメントモンスターがあれば通常展開程度の強度はあるため準初動くらいの評価です。

このカードはテーマ内で唯一メメント魔法罠に直接触るカードです。
基本的には「冥骸融合メメントフュージョン」をサーチします。「メメントメイス」は破壊情報も残してくれるためそのままバリューの高い「冥骸融合メメントフュージョン」を打てるため動きが美しいです。

先程の「冥骸融合メメントフュージョン」で「メメントメイス」をデッキの戻し「メメントツインドラゴン」でサーチし「冥骸合竜メメントラルテクトリカ」とのコンボで妨害に変換します。

天使族なので「虚光の宣告者」のコストにも使用できるため展開に余裕がある場合積極的にサーチします。

メメントホーンドラゴン

前述した通り「メメントボーンパーティ」で破壊し妨害の増加
後攻時は「アクセスコードトーカー」とワンキルを目指します。

基本的には「メメントツインドラゴン」でサーチします。

メメントは自身の効果で特殊召喚出来るモンスターが少ないため展開が通ればついでに出せる「メメントホーンドラゴン」は重宝します。

冥骸府メメントラン

「冥骸王メメントランテクトリカ」の効果でサーチします。

蘇生効果は主に「メメントツインドラゴン」の破壊時に蘇生することが多いです。
ちなみにこの効果手札からも出せるので覚えておくと役に立つ日が来るかもしれません。

セット効果は基本的に「メメントボーンパーティ」をセットします。

メメントモンスターが戦闘を行う場合ダメステ終了時まで魔法罠を使えない効果は忘れがちなので忘れないように気をつけましょう。

冥骸融合メメントフュージョン

このデッキで一番強いカードだと思ってます。主に無効系誘発を貫通する際に使用するのですが融合先の「メメントツインドラゴン」に無効を受けても「冥骸融合メメントフュージョン」の墓地効果で「メメントツインドラゴン」を破壊し「メメントボーンパーティ」をサーチし展開を続行できるため実質2枚手札誘発を貫通していることになります。

相手ターンに「ガーディアンキマイラ」を出して妨害しても強いため攻め守りどちらにおいても強い万能カードです。

メメントボーンパーティ

こちらも無効系誘発の貫通に貢献してくれるパワーカードです。

基本的にメメントはモンスターだけで妨害貫通することは厳しく速攻魔法に頼って貫通する形になります。

しかし速攻魔法達がどれもこれも強力で複数存在しているため安定した貫通率が叩き出せていると思います。

基本的に「冥骸融合メメントフュージョン」の墓地効果でサーチします。

破壊情報を作れる点、往復ターンでリソースを広げれる点が非常に優秀です。

自ターンに使い終わったらエンドフェイズに「冥骸府メメントラン」でセットします。

エクストラデッキ

冥骸王メメントランテクトリカ

主に先攻で「冥骸融合メメントフュージョン」によって特殊召喚します。

能力は「メメントシーホース」の上位互換で魔法罠、エクストラのカードも送れます。

基本的には「冥骸王メメントランテクトリカ」2枚目、「メメントカクタス」と何かみたいな感じで落とすことが多いです。

リソースを爆発的に広げつつ自身にも妨害効果を兼ね備えておりこちらも攻め守りどちらにも使えるオールラウンダーカードです。

メメントツインドラゴン

手札に余裕がない時は「冥骸融合メメントフュージョン」で特殊召喚し余裕がある時は「メメントスリーピィ」の効果で特殊召喚するのが効率が良いです。

基本的には自身を破壊し「メメントメイス」「メメントホーンドラゴン」をサーチします。

一応手札のカードも破壊できるためリンク値を伸ばしたい場合はやる可能性もあるため覚えておくのをおすすめします。

また自身を破壊しがちなため忘れがちですがメメントモンスターが戦闘破壊したモンスターを除外する効果もあるため墓地効果があるモンスターを突破する際は積極的に使っていくことをおすすめします。

最後に

メメントは1月のリミットレギュレーションでも規制されないことが予想されるため来期もバッチリ活躍できると思います。

環境はじめは様々なデッキが蔓延するため全てのデッキに対応するのは難しいですがメメントであればそのような環境でも勝ち切れると思います。

すごくお勧めなのでぜひ使ってみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いたライター

しんいち

WCS2024日本代表です。

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