はじめに
今回は「QUARTER CENTURY TRINITY BOX」にて約4年振りに新規カードをもらった「オルフェゴール」についてデッキ構築と代表的な展開例、メタカードについてまとめていきますので、よろしくお願いします。
オルフェゴールとは?
オルフェゴールとは、「ソウル・フュージョン」にて初収録された闇属性機械族をメインとしたデッキになります。
主に墓地にある「オルフェゴール」カードを除外することで強力な効果を発動し、展開していくテーマとなっています。
それではさっそくですが、代表的なデッキレシピについて解説していこうと思います。
手札誘発は自由枠となります。まずは、これまでのオルフェゴールデッキには採用されにくかったカードについて、解説していこうと思います。
①聖遺物-『星冠』
リンクモンスターのリンク先に特殊召喚することが出来るカードです。後述する展開で登場するカードとの相性が良く、展開を伸ばす補助役としての役割を持っています。
②デモンスミスギミック
オルフェゴールの共通効果の「闇属性しか特殊召喚できない」という制約の前に効果使用することで、展開しつつ手札から墓地に送りたいオルフェゴールモンスターを能動的に送ることが出来るため採用されています。また、エクストラデッキの「光なき影 ア=バオ・ア・クゥー」を特殊召喚することができ、強力な展開力を生み出すことが出来ます。
展開方法について
デッキ解説を終えたところで、代表的な展開方法についていくつかご紹介していこうと思います。
①宵星の騎士ギルス1枚での展開
召喚特殊召喚成功時にオルフェゴールカードか、星遺物カードを墓地に送る効果と、自分の場に他にモンスターがいなければ「星遺物トークン」を生み出すことの出来る強力なモンスターとなっています。
宵星の騎士ギルスを通常召喚
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①の効果で「オルフェゴール・ディヴェル」を墓地に送る
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その後、②の効果を発動し、「聖遺物トークン」を特殊召喚
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「宵星の騎士ギルス」1体で「オルフェゴール・ガラテアi」をリンク召喚
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①の効果で手札を1枚捨て、デッキから「星遺物-星冠」をサーチ
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「星遺物-星冠」を「オルフェゴール・ガラテアi」のリンク先に特殊召喚
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「星遺物-星冠」と「オルフェゴール・ガラテアi」で「閉ザサレシ天ノ月」をリンク召喚し、そのままこのモンスターを素材に「刻まれし魔の鎮魂棺」をリンク召喚
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「刻まれし魔の鎮魂棺」の①効果で.デッキから「紅涙の魔ラクリモーサ」を特殊召喚。
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「紅涙の魔ラクリモーサ」の①の効果で、デッキから「魔を刻むデモンスミス」を墓地に送る
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「星遺物トークン」と「紅涙の魔ラクリモーサ」の2体で「刻まれし魔の大聖棺」をリンク召喚
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「刻まれし魔の大聖棺」の①の効果で、墓地の「閉ザサレシ天ノ月」と「刻まれし魔の鎮魂棺」で「刻まれし魔ラクリモーサ」を融合召喚
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「刻まれし魔ラクリモーサ」の①の効果で墓地の「魔を刻むデモンスミス」を手札に回収する
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「魔を刻むデモンスミス」の①効果でデッキから「刻まれし魔の詠聖」をサーチ
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「刻まれし魔の詠聖」の①の効果を発動し、デッキから「魔轟神ルリー」を手札に加え、そのまま墓地に送る。
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「魔轟神ルリー」の①の効果で特殊召喚。その後、「魔轟神ルリー」と「刻まれし魔の大聖棺」、「刻まれし魔ラクリモーサ」を素材に「召命の神弓-アポロウーサ」をリンク召喚
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墓地の「魔を刻むデモンスミス」の③の効果で「魔轟神ルリー」をコストでデッキに戻し、特殊召喚
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墓地の「オルフェゴール・ガラテアi」の②効果で、墓地の「宵星の騎士ギルス」を除外して特殊召喚
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「オルフェゴール・ガラテアi」と「魔を刻むデモンスミス」で「オルフェゴール・ガラテア」をリンク召喚
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「オルフェゴール・ガラテア」の②の効果で除外状態の「宵星の騎士ギルス」をデッキに戻し、デッキから「オルフェゴール・バベル」をセットし、発動する
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墓地の「オルフェゴール・ディヴェル」の効果を発動し、デッキから「オルフェゴール・トロイメア」を特殊召喚
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「オルフェゴール・ガラテア」と「オルフェゴール・トロイメア」で「オルフェゴール・ロンギルス」をリンク召喚
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墓地の「オルフェゴール・トロイメア」の②の効果でアポロウーサを対象に、デッキから「オルフェゴール・スケルツォン」を墓地へ送る
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「オルフェゴール・スケルツォン」の①の効果で墓地のオルフェゴール・ガラテアを特殊召喚
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「オルフェゴール・ガラテア」を素材に「宵星の騎士ディンギルス」をエクシーズ召喚し、①の効果で除外状態の「オルフェゴール・スケルツォン」をエクシーズ素材にする
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「オルフェゴール・ロンギルス」と「宵星の騎士ディンギルス」で「宵星の騎士エンリルギルス」をリンク召喚
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「宵星の騎士エンリルギルス」の①の効果で「オルフェゴール・トロイメア」を手札に加え、ターンエンド
自分の場に「オルフェゴール・バベル」が存在しているため、相手ターンに、墓地の「オルフェゴール・ガラテアi」の効果で手札の「オルフェゴール・トロイメア」を捨てて特殊召喚し、墓地の「星遺物-星冠」を回収
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「オルフェゴール・トロイメア」の②の効果でアポロウーサを対象にデッキから「星遺物-星杖」を墓地に送る
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「星遺物-星杖」の②の効果で手札から「星遺物-星冠」を特殊召喚
最終盤面
3200アポロウーサ(4回までモンスター効果無効)+宵星の騎士エンリルギルス(リソース回収+コントロール奪取)+星遺物-星冠(エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターの効果発動無効)+オルフェゴール・スケルツォン(墓地のオルフェゴールモンスター蘇生)
オルフェゴールの中では最強の展開といっても過言では無い展開の1例です。相手の動きに応じて対応する強力なカード達で盤面を制圧しましょう。
② オルフェゴール・ディヴェル1枚+コスト1枚での展開
「オルフェゴール・ディヴェル」を通常召喚し、そのまま「オルフェゴール・ガラテアi」にリンク召喚
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「オルフェゴール・ガラテアi」の①の効果で手札を1枚捨てて、デッキから「星遺物-星冠」をサーチし、そのまま「オルフェゴール・ガラテアi」のリンク先に手札から特殊召喚
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「オルフェゴール・ガラテアi」と「星遺物-星冠」の2体で「オルフェゴール・ガラテア」をリンク召喚
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墓地の「オルフェゴール・ディヴェル」の①の効果で、デッキから「宵星の騎士ギルス」を特殊召喚
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「宵星の騎士ギルス」の効果で、デッキから「オルフェゴール・トロイメア」を墓地に送る
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「オルフェゴール・トロイメア」の②の効果でガラテアを対象にして、デッキから「オルフェゴール・スケルツォン」を墓地に送る
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「オルフェゴール・ガラテア」を素材に「宵星の騎士ディンギルス」をエクシーズ召喚し、①の効果を発動して除外状態の「オルフェゴール・ディヴェル」をエクシーズ素材にする
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「宵星の騎士ディンギルス」と「宵星の騎士ギルス」で「I:Pマスカレーナ」をリンク召喚
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墓地の「オルフェゴール・ガラテアi」の②の効果でギルスを除外して特殊召喚
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「オルフェゴール・スケルツォン」の①の効果で墓地から「オルフェゴール・ガラテア」を特殊召喚
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「オルフェゴール・ガラテア」の②の効果で除外状態のギルスをデッキに戻し、デッキから「オルフェゴール・バベル」をセットし、発動する
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「オルフェゴール・ガラテアi」と「I:Pマスカレーナ」、「オルフェゴール・ガラテア」で「宵星の騎士エンリルギルス」をリンク召喚
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「宵星の騎士エンリルギルス」の①の効果で除外状態の「オルフェゴール・トロイメア」を回収して、ターンエンド
相手ターンの動きは前述の「宵星の騎士ギルス」の展開と同様になります。最終盤面としては、宵星の騎士エンリルギルス(リソース回収+コントロール奪取)+オルフェゴール・スケルツォン(墓地のオルフェゴールモンスター蘇生)+星遺物-星冠(エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターの効果発動無効)となります。
また、この展開は「おろかな副葬」でも同様の展開をすることが出来ます。その場合は、「I:Pマスカレーナ」をリンク召喚するのではなく、「オルフェゴール・ガラテア」をリンク召喚することになります。
③おろかな埋葬+コスト1枚での展開
「おろかな埋葬」を発動し、デッキから「オルフェゴール・ディヴェル」を墓地に送り、そのまま効果を発動してデッキから「宵星の騎士ギルス」を特殊召喚する
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「宵星の騎士ギルス」の①の効果で「オルフェゴール・トロイメア」を墓地に送る
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「宵星の騎士ギルス」の②の効果で「星遺物トークン」を特殊召喚
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「宵星の騎士ギルス」で「オルフェゴール・ガラテアi」をリンク召喚し、①の効果で手札を1枚捨てて「星遺物-星冠」を手札に加える
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「星遺物-星冠」をガラテアiのリンク先に特殊召喚し、「オルフェゴール・ガラテアi」と「星遺物-星冠」で「オルフェゴール・ガラテア」をリンク召喚
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「オルフェゴール・トロイメア」の②の効果で、デッキから「オルフェゴール・スケルツォン」を墓地に送る
これ以降は上記の「オルフェゴール・ディヴェル」初動と同じ展開と最終盤面となります。
オルフェゴールの対策カード
次はオルフェゴールと対戦するにあたってのメタカードを紹介していきます。
①アーティファクト・ロンギヌス
除外して展開していく関係上、発動されるとかなり展開力が落ちます。展開自体は出来ますが、ほぼ機能不全レベルになるためオルフェゴール側は打たれたくないカードとなります。
②深淵に潜むもの
アーティファクト・ロンギヌス同様に墓地で発動する効果がメインなため、効果が使えない状態になるとオルフェゴール側はこのカード1枚で、所謂詰みの状態になります。2ターン持続して打たれるため、深淵に潜むものの特殊召喚を通してしまうと、試合終了レベルです。
12/22に判明したリミットレギュレーションで深淵に潜むものは禁止になったため対策カードが減りオルフェゴールはかなりの追い風となっています!
③拮抗勝負
最終盤面に魔法罠無効のモンスターが存在していないため少なからず盤面の弱体化を余儀なくされるカードとなります。妨害自体は残りますが、リソースがかなり削られるため、長期戦に持ち込まれる可能性があります。
④ディメンション・アトラクター
墓地に送られるカードが除外されるカードです。墓地にカードを貯めなければならない関係上、1度通ってしまうと展開自体ができなくなり、負けに直結するカードとなっています。
オルフェゴールを対策する上で意識したいのが
①除外させないようなカード
②墓地の効果を使わせないカード
③1枚で多数のカードを除去出来る魔法罠カード
この3点を意識してメタカードを構築していくのが良いと思います。
その他デッキに採用したいカード
デッキを構築していく中で「このカードも採用したかった」「このカードも入れてみたい」というカードがあったのでご紹介します。皆様の構築の助けになれば幸いです。
①ホルスギミック
手札を墓地に送りつつ展開の補助をすることの出来るカードとなります。デモンスミスギミックとオルフェゴールギミックどちらにも触りに行くことの出来るカードとなっています。今回採用しなかった理由として、手札消費が激しくなってしまうこと、初手に手札にいて欲しくないカードを採用しなければならないということを考慮して今回は採用を見送りましたが、デメリットに見合うだけのメリットも十分存在していると考えます。
②禁じられた一滴
手札のオルフェゴールを墓地に送りつつ、相手モンスターを効果無効にできるカード。オルフェゴールはデッキの性質上、複数の妨害モンスターが並んでいると展開できなくなってしまうため、採用したいと考えていましたが、先行展開には全く使わないこと、元々手札を消費して展開する関係上あまり手札を消費したくないため今回は採用を見送りましたが、メタカードで紹介した「深淵に潜む者」を止めることの出来るカードでもあるため、サイドカードとして採用するのはアリだと思っています。
さいごに
展開方法、メタカード、採用カードと紹介していきましたが、如何だったでしょうか?オルフェゴールの共通効果を使ったとしても、実は制約が緩めなためデッキ構築の幅はかなりあるとても面白いデッキとなっています。これまでのオルフェゴールを知っている人だけではなく、新しくオルフェゴールに興味をもったひとや「QUARTER CENTURY TRINITY BOX」から遊戯王を始めた人にもとてもオススメ出来るデッキなので是非とも組んでみてはいかがでしょうか?
以上オルフェゴールのデッキ紹介となります。最後まで読んで頂きありがとうございました。