2022年7月に新たに登場したワンピースカードゲームは瞬く間に人気を博し、初回から多くのカードが高値で取引されていました。しかし、価格が大幅に下落したこともあり、一部ではバブル崩壊とまで言われています。
そこで本記事では、ワンピースカードの価格が暴落した背景や今後の展望について解説します。
ワンピースカードが暴落でバブル崩壊?
2022年7月から新たに始まったワンピースカードは、初回から多くのカードにプレ値がついていましたが、最近は相場が下がりつつあります。
特に2024年3月22日から23日にかけてワンピースカードの高額なカードが急激に値下がりし、バブルが崩壊したとネット上で大きな話題となりました。大きな影響を受けたカードは、50%以上の下落幅を記録したのです。
この原因は、同じ週に起きた急騰が影響しており、それまで勢いよく値上がりしていたワンピースカードの相場が突然暴落したためです。
コミュニティ内では「ポケモンカードバブル崩壊の再来」といった声が多く上がりましたが、週が明けた25日頃には多くのカードが30%ほど回復を見せました
特に『新時代の主役』に収録された「モンキー・D・ルフィ」SR-P(サイン入り)は、23日には18.6万円だったのが26日には27万円まで上昇し、46%の増加を見せました。暴落前の21日には25.5万円で取引されていたため、暴落前と比べても6%の上昇となっています。
この回復には、各カードショップや投資家が支えとなり、投機目的での資金投入が影響していると言われています。今後もワンピースカードには一定の需要が見込まれ、安定していくことが期待されています。
ワンピースカードの暴落・下落理由は?
上記で述べた短期的な下落に関しては相場が回復しているカードも多いですが、全体的に見ると当初に比べて価格は下落してきています。その原因は、主に『再販』にあると考えられます。
まず、過去のボックスが突然再販されることや不定期に再販が行われることがあります。これにより、カードの市場流通量が増え、いつどのくらい増えるのか予測できません。これが以下のような影響をもたらします。
購入者の心理
- 「再販があると自分で引き当てるチャンスがあるかもしれないので、今はシングルカードを買わない。」
- 「相場価格が下がっていて今買うと損をしそうだから、もう少し様子を見る。」
- 「高額カードがたくさん出品されて安くなり始めて、価値を感じなくなる。」
販売者の心理
- 「出品ライバルが増えてきて、高いうちに売りたいから少し安くする。」
- 「他の出品者が安く売っているので、さらに安くして早く売り切る。」
このようにして、価格の下落が進んでいきます。
では、なぜこれほど再販があるのかというと、おそらくメーカーはさらなる認知度の向上や拡大を目指しているからです。以前のポケモンカードのように価値が上がりすぎて、一般ユーザーが手に入れにくい状況ではファンがつきにくいのです。
しかし、トレーディングカードゲームというビジネスは再販を続けると飽きられてしまいます。常に新しい魅力的なカードを提供し続けないと、人気が急速に低下する危険性があります。
つまり、どこかのタイミングで再販を止め、再販頻度が下がった際に相場は回復するでしょう。実際、ワンピースカードの場合、その時の価格上昇は予想以上になるかもしれません。
ワンピースカードの暴落率が高いカード
ここでは、暴落率の高いカードをいくつか抜粋して紹介していきます。
ニカルフィ
モンキー・D・ルフィ (ニカ) SEC-SP(コミパラ)は、前述した短期的な下落後にいったん回復したものの、その後下落傾向にあります。
ゾロ
「双璧の覇者」ロロノア・ゾロSPは、発売から半月ほどは急上昇したものの、そこからは下落や上昇が続き、4月初旬の直近高値をピークに下落傾向が続いています。
ボアハンコック
ボア・ハンコック SR-SP(コミパラ)は、3/25から1週間ほどで上昇しましたが、その後は下落傾向となっています。
シルバーズ・レイリー
シルバーズ・レイリー SEC-SP(コミパラ)は、5/25の発売日の上昇後、1週間ほどで50%ほど下落しています。現状はそれ以上の下落にはなっていないものの、下落幅が大きいカードの1つです。
まとめ
最近、ワンピースカードの高額カードが急落しバブル崩壊と話題になりました。主因は再販による市場流通量増加です。しかし、今後の再販具合によって相場回復の可能性もあるので、動向を随時追っていきましょう。